車椅子1人では出国できないかも、というピンチもありましたが、無事にセルビアから帰国しました。
フェスティバル "Uhvati film"でのパフォーマンスが終わったときに、拍手が鳴り止まなかった時は、来て良かったと実感しました。

5日間、毎日夜の6時から皆んなで集まって2時間色々なフィルムを見て意見を言い合う。
すごく心動かされたフィルムもあり、良い経験になりました。




Photo by mtomic (Maja Tomic)

帰国時にも色々あったので紹介しておきます。笑

■セルビア空港での事件
セルビア→ドバイの航空会社FlyDubaiは付き添いがいない車椅子1人での搭乗はルールでダメらしく「あなたは会社のルールで乗れない」と言われました…
血の気が引きましたが、上司と交渉させて貰うことに。
行きは何にも無かったのに、帰りはダメって…

「緊急時に1人で脱出できるか?」と聞かれ、高速ハイハイして「すげぇ」って言われたり、交渉の末に飛行機に乗れました。
他の航空会社では聞いたことないルールだけど、移動のサポートが必要な人は1人で乗るなってことなのかな…

Festivalのスタッフの方が教えて下さったのですが、航空会社Air Serbiaでも数年前に同じことがあったそうです。
その際に彼女は裁判を起こして勝訴し、それ以降は同じ対応は無くなったそうです。

ちなみにセルビアの空港スタッフ1人で車椅子3人対応してましたw



■ドバイ空港にて
ドバイ空港では、自分では移動できないタイヤが小さい介助専用車椅子に乗せられ、待機場所に着いたら車椅子を持っていかれました。
車椅子使わせてと言っても、サービス外だと答えられ、車椅子を持ってかれてしまいました。
トランジットで6時間待ちやのに、これじゃトイレも買い物もできない…
そもそも用意している車椅子の数が凄く少ないです。
ドバイ関連では、こういう扱いが多い世界に感じました…

ちなみに行きはドバイ空港のトランジットの際に、飛行機を降りた直後に自分の車椅子を出して貰うはずだったのですが、車椅子が見つからずに添乗員さんたちと30分くらい待つという事件もありました。

■日本帰国時のコロナ関連
最近ルールが変わって、ワクチン接種を3回している人は帰国時のPCR検査が不要になりました。
ワクチン接種証明書もアプリで取得できますが、マイナンバーカードが必要です。
役所に行かなくて良いし、操作も分かりやすいので簡単。

検疫に関しても「MySOS」というアプリがありますが使い勝手はめちゃくちゃ分かりづらいです。
出国前に手続きしておいた方がいいです。

税関もアプリがありますが、こちらはシンプルです。

帰国時のPCR検査が省略できるのは本当に助かった…

■さいごに
パフォーマンス時にお礼の挨拶を英語でさせて貰いましたが、その時の原稿を載せておきます。


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今日はダンス見ていただき、ありがとうございました。
私はダンスを始める前は自分の身体が醜いと思っている部分がありました。
しかし、ダンスを見てくれた方が美しいと言ってくれました。
私は障害は良いところも、悪いところもあると思います。
「違うことは素晴らしい」ということが伝わると嬉しいです。

私を"Uhvati Film”に招待していただき、ありがとうございます。
私にとってセルビアでの経験は、大切な宝物になりました。
私は1人でベオグラードにも行きました。
色々な方が助けてくれて、行きたかった”聖サワ大聖堂 Храм светог Саве”にも行けました。
セルビアの方の優しさを沢山経験することができました。

毎日フィルムを一緒に観ていた日々が終わるのは寂しいです。
もっとみなさんと話したかったですが、同じ時間を過ごしたことで仲良くなれたと思っています。
またNovi Sadに戻ってくる時は、お会いできると嬉しいです。

Hvala (セルビア語でありがとう)
※セルビアの手話で「ありがとう」も伝えました
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