こんにちは。梶事務局です。
オンラインコミュニティ「エスモーズ」で毎週配信されているライブ配信に梶貴美男が出演しました。
8月の毎週金曜日に「梶さんに突撃質問ライブ」として話をさせてもらっています。
第1回目の8月5日のライブ配信のテーマは「『起業家マインド』って一体どういうこと?」。
起業をしたり、考えたりするとよく聞く「起業家マインド」。
一般的に言われている「起業家マインド」は、「勘違いされている」そうです。
「何が勘違いなのか?」「本来の『起業家マインド』とは何なのか?」から始まり、本来の起業家マインドを得るための「自分を知る」方法を話しています。
この内容を梶事務局でまとめました。
起業家マインドや自分を知る方法を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
なお、ライブ配信のアーカイブ動画も見ることができます。
では、以下、ライブ配信「『起業家マインド』って一体どういうこと?」の内容です。
――(岡崎)8月はライブ配信で、「梶さんに突撃質問ライブ」という形で4回にわたって行います。
では、梶さん自己紹介からお願いします。
(梶)梶貴美男と申します。強みの講座やセミナーをしたり、コンサルをしたり、強みを活かしたビジネスの作り方のコンサルをしたりしています。
「起業家マインド」とは
――(岡崎)4回にわたって梶さんに質問をしますが、1回に1テーマで話してもらおうと思っています。今回は、「『起業家マインド』って一体どういうこと?」。
私は、ビジネススクール「大人の女子校」をしていますが、このマインドの話は絶対に出てくるんですよね。
「稼ぐにはマインドを整えなくちゃ」とか「起業家マインドとは?」といったことをよく聞かれるし、私自身もマインドという言葉は使わないけれど、内面に関しての指摘をする事も多いです。
この『起業家マインド』について、梶さんの強みコンサルタントとして、どのようにアドバイスをしているのか、どのようなスタンスなのかを教えていいただけるでしょうか。
(梶)よく使われている「起業家マインド」というのは、起業家として成功しやすいタイプを言うのがあるのですが、その人たちがやりがちな思考や行動パターンのことを言われています。
起業を教えるスクール・講座やコンサルタントの人たちは、学びに来る人たちがうまく起業家になってくれたらよいわけで、その時に、方法論は方法論であるわけです。
その方法論をできるだけそのままストレートに使えるような心理構造・精神構造を持った人の方がうまくいきやすいのですよ。
その時に、どこかの起業家として優れた人の持っている精神構造をパターン化して、「こういう時にはこういうことをするんですよ」「こういうことが起こったときは、こういう心理状態でいると起業家として成功しやすいんですよ」というようなことを総称して「起業家マインド」みたいな言い方をしています。
――(岡崎)そうすると、個別化されたものではなく、なにかセオリーを言われているのがほとんどということですか?
(梶)そうです。社長になりやすい心理構造を持つ人というのがいます。例えば、アスリートになりやすい要素、ミュージシャンになりやすい要素がありますよね。
この時にざっくり言うと、「何かになりやすい」「なにかで成功しやすい」という時には、「能力面」と「精神面」があるわけなんです。
「能力面」というのは、スポーツで言えば筋力や運動能力などが必要だと思います。そういうのが能力。その能力を必要な時に必要なように発揮できるというのは、その人の精神構造、マインドになるんですよ。
例えば、岡崎さんは、このライブのようなことをやる時は段取りが決まっている方がやりやすいと言われてましたよね。段取りが決まっている方がストレスを感じずにできる。それは能力面もありますが、精神面や心理面があるんですよ。
逆に僕の場合は、段取り道理にやろうとするとそれに合わせなくては行けないと思ってしまって、うまくできないというようになるんです。そういうような時に、能力面と心理構造があって、その心理構造のことを「マインド」と言っています。
「一般的」な起業家マインドで成功するのは1割
――(岡崎)そうすると、起業家マインドというか、マインドを一緒くたに考えてしまうと、無理が出てしまいそうですね。
(梶)ムリが出てしまいますね。
ビジネススクールや起業スクールなどで、「この通りにやってください」「このマインドを作ってください」と言われて、100人来た時にそれが合う人も何人かはいます。
だいたい1割いるかいないか。その1割の人たちが、「ああ、こうやればいいんだ」と思って素直に自分にインストールして、素直にできるので成功しやすい。
残り9割の人は、無理やりそこに合わそうとするのが半分くらい。頑張ろうとしている時点でその人の素ではないから、短期的にはマネができたとしても、長く見るとそれが続かない。そういう人はだんだんそういうところから脱落していきます。
――(岡崎)それは起業業界だけの話ではないですよね。
例えば、サラリーマンでもありますよね。この会社に入って出世するにはこうしてみたいな。
そこでうまく合致した人、もともとそういう性質というか、マインド構造をしている人はすっと乗っかるけれど、そうじゃない人はそうならなくちゃと言って泥沼になっていって、ますますマインドの泥沼地獄に入っていく。
(梶)起業家のマインドを自分に取り込もうとしようとして言うけれど、マインドというのはそういうものではないんです。マインドはすでにあるものなので。
岡崎さんには岡崎さんのマインドがあって、僕には僕のマインドがある。そのあるものをうまく整えて、起業なら起業に向いたようにうまく整えていくというのが本来の正しいアプローチなのです。
でも、世の中で言われているのは「起業するなら起業家マインドが必要です!起業家マインドというのはこういうものです。そうなるようにがんばって下さい!」というなやり方を強制されるというものですね。
――(岡崎)起業家マインドありきで「こうしてください」というのが、ムリがあるということですか?
(梶)ムリがあるというのは証明されています。
例えば、学校の授業で「こうすればこの学習内容が習得されます」というのを全国各地でやっているじゃないですか。仮に一クラス30人いた時に、そのやり方で何人が習得できるのか?そうなると1割か2割いけばすごくいい教え方だと思います。
――(岡崎)80点90点取れる人はごく一部ですよね。確かに証明されていますね。
(梶)延々、毎年毎年、何十年もかけて、「こういうやり方がいいんです」と言われてきたものでも、この程度で、うまく教えられない、人のやり方を採用してもうまくいかない。うまくいった人は「ラッキーですよね」というようなものです。
「自分を知る」ことから始める
――(岡崎)じゃあ、どうしていけばいいですか?私が例えば学びに行くとして、個人としてやればやりやすいわけですよね。
(梶)まずは「自分を知る」。自分はどんな風になっているのかを知るところから始めないと自分はうまくいかないですよね。
――(岡崎)例えば、私はこういうマインドの構造をしているので、このコミュニティや団体に入ったら、「自分のこれをここに活かすためにはどうやっていく?」という言うことなのでしょうか?
(梶)コミュニティに入らなくても、自分自身がどうやって行ってきたのかというのはあるわけです。このライブを見ている人は成人されていて、だいたい30~50代の方々のわけです。そうすると何十年も経験しているわけじゃないですか。
過去、自分がやってきたことから知る方が早いと思います。
――(岡崎)配信を見ている方から「なぜ、自分を知る必要があるのでしょうか」という質問をいただいたのですが。
(梶)自分を知らなかったら、自分に合ったやり方はわからないからです。
仮に自分を知らないで、やっていくとどういうことが起こるかというと、言われたとおりにやりますよね。言われたとおりにやるしかないですよね。
人って、最初は自分のことは知らないです。やることによって、やった結果どうなったかがわかるわけじゃないですか。「こうやろうとした、やった、結果どうなったと言うことをわかる」ということから出てくるのが、「自分を知る」ということなんです。
例えば、学校の勉強で、「こうやってやれと言われて、やろうとした、やってみた、結果どうだったか」がでるわけじゃないですか。それだけだとそれは、毎回どうだったかわからない。
それを繰り返していって、やったことを積み上げていって、その中を見ていくというのが「自分を知る」ということ。自分を知ると、次に生かせるということなんです。
だから、岡崎さんが、「段取り通りに進めていくのは問題ありません。突発的なことがあるとパニックになります。」というのは、それは何を言っているかというと、過去そう言うことがあったということなんですよ。
過去、そういう経験をしていなければ、そういうことを思うわけがないんですよ。だから、自分を知るというのがすごく大事なことになってくるということです。
自分を知ると自分はこういう経験があるから、自分は何かするとき段取りが決まっていれば岡崎さんはほぼほぼできるわけじゃないですか。僕の場合は、段取りが決まっていると逆にできないわけです。
なぜこんなふうに言っているかというと、過去、全滅しているからなんです。ありとあらゆることで失敗しています。
僕の日常は失敗だらけ
――(岡崎)その失敗をぜひ聞いてみたいです。
(梶)サラリーマン時代、出張が多かったり、客先に出ることが多かったりしましたが、電車の乗り間違えがめちゃめちゃ多い。新幹線でお客さんのところに行こうと思って、ベルが鳴っているところに走って乗り込んだら、逆方向だったということが何回もありました。
何回もそんなことがあったのに、やってしまう。最初あったときは、焦りましたが2回目は、「あ、また」と次の駅で降りて乗り換えました。慣れてくるんですね。
飛行機で時間を間違えて乗れなくなった時、「あ」と思って、受付に行って、次の便を予約して、会社に連絡して、時間が空いたので髪を切りに行ったこともありました。そんな話をすると「オマエは何をしているんだ!」と言われるけれど、1時間時間があいているので(笑)
僕の人生では、そういうことがほぼ日常なんですよ。こういうことを経験していると、電車に乗り間違えたり、遅れたりというのは仕事ではミスで、ミスが起こると、パニックがあったりするじゃないですか、でも、パニックがおこらなくなるんですよ。
自分にはそれはおこるから、自分はそういう人だからと。
最初は、ちゃんとやろうとしていましたが、ちゃんとやろうとしてもできないんです。
(つづく)
※続きを「エスモーズ「梶さんに突撃質問ライブ」まとめ②」で読むことができます。
「自分を知る」ことや本来のマインドとはどういうものかについて、話していますので、ぜひお読みください。
また、ライブ配信のアーカイブ動画をご覧いただくことができます。
⇒「梶さんに突撃質問ライブ~第1回『起業家マインド』って一体どういうこと?」