Kohun ← 一瀬 和夫 著『古墳を築く 歴史文化ライブラリー 577』(吉川弘文館) 「墳丘形態の変化から、文化の浸透や集団のネットワーク、築造技術の進展などを解き明かす。巨大な古墳がいかに築造されたのかを問う。」 本書の表紙画像は「五色塚古墳」。

 

 今日は休日。晴れ。庭仕事。表の庭から裏の畑まで、樹木の剪定…バッサバッサと。休日の日中は庭仕事。疲労困憊して夜はぐったり。本日は久々入浴。入浴前に水分補給し、空腹だったのでバナナで誤魔化した。湯船から上がって体を拭いてたらグラッときた。地震じゃなく体が茹った? なんとか無事、茶の間へ。一時間ほど熱冷まし。

 

 せっかくの休日だしヴァージニア・ウルフや本書を読みたかったが、日中はスーパーやドラッグストアなどへの買い出しに洗濯二回、クリーニングの引き取り(休店日だった!)と、雑用に翻弄された。今頃になってようやく読書タイム。 (06/20 22:57)
 「今頃になってようやく読書タイム」と、本を手にしてほんの数分後、寝落ち。庭仕事すると、やはりこうなる! (06/21 02:06)

 

 さて、昨日のブログ日記で「波」さらには「松濤」に触れた。今日は「松濤」に拘ってみる。

 富山市には「松濤庵」なる店がある。ふと、東京在住時代何度か通り過ぎた「松濤」を思い出した。土地(地名)である。
 気になるので調べてみた:
地名の由来 | 区の紹介 | 渋谷区ポータル」によると、
「このあたりは、江戸時代、紀州徳川家の下屋敷でした。明治初期、下屋敷の払い下げを受けた鍋島家では、ここに狭山茶を栽培し、「松濤園」という茶園を開きました。「松濤」とは、茶の湯の釜のたぎる音を、松風と潮騒にたとえた雅号で、この銘の茶が生産されていました。」という。
「「松濤」とは、茶の湯の釜のたぎる音を、松風と潮騒にたとえた雅号」というのが、素養のない吾輩には新鮮な驚き…発見。
 ということは、「松の梢を渡る風の音を波の音にたとえていう語」がもともとの意味だということか。それを茶の湯に援用したわけだ。「松籟 (しょうらい) 」という言葉が関連語として挙げられている。こちらも、「松の梢 (こずえ) に吹く風」。松籟も久々目にする言葉だ。無粋な吾輩の近辺では耳にも目にもするはずのない高雅で風情のある言葉。
 東京には、「渋谷区立松濤美術館」がある。30年に渡った東京在住時代、美術館博物館巡りが趣味だった吾輩だが、ここや「東京都庭園美術館」はついに一度も足を向けなかった。庭園美術館など、一時期ほんの十分ほどの場所に住んでいたにもかかわらず、それどころかあそこはいいところだと友人に勧められていたにもかかわらず…。何だか高雅そうで敷居が高かったような。
 ふと、「松濤温泉シエスパ - 2007年6月19日に爆発事故を起こした」際、仕事柄それほど離れていない地区を車で通りかかり、事故の煙を目にしたことを思い出した。
 「「松濤」 | 茶道では、釜のお湯が沸騰して煮えている音を松の梢に吹く風に見立てて「松濤」(しょうとう)とか「松籟」(しょうらい)と言います。茶道の御馳走のひとつでも有り静寂に響くこの音は心が落ち着きます。 #土橋永昌堂 #古美術 #美術 #contemporary #茶道具 #骨董 #茶道 #千家 #art... | By 株)土橋永昌堂《古美術商》Facebook | Facebook」…煮え滾る音を聞いてみたが…どうも。
 改めて「松濤」に拘る。「松」はさておいて、「濤」を観ておく。「なみ。おおなみ。波立つ」(大きくうねる波)とあって、「怒濤」「波濤」が例示されている。他にも、「濤声/狂濤・風濤」があるようだ。「濤声」が気になるが、人の声の形容ではなく、波の音のことらしい。
 要するに「濤」は「波」なのである。

 …案の定、「松濤」のほんの周辺をうろつくだけに終わってしまった。 (06/21 04:31)