← リチャード・パワーズ著『黄金虫変奏曲 THE GOLD BUG VARIATIONS』(森慎一郎/若島正訳 みすず書房) 「34歳の若きパワーズが持てるすべてを注ぎ込み、小説の四隅を押し広げようとした長編第3作にして、全著作のなかでも屈指のマスターピース。」

 

 本日二か月ぶりに書店へ。車で。日曜日だからかデパートの駐車場入り口は混んでた。本の纏め買い。頂いた図書カードも使った。持参していたクレジットカードが使えなかったことにショック。一万円以上だと暗証番号が必要だって。そうか、普段はせいぜい数千円だものね。 (03/11 03:28)

 

 リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』(森慎一郎/若島正訳 みすず書房)を9日(土)読了。

 約3週間を費やして読了。素晴らしいというより凄い作品。リチャード・パワーズは既に日本でも定評ある作家だって。我輩は、一月初旬書店へ。みすず書房フェアに遭遇。心ならずも(?)みすず書房の本を纏め買い。その一冊が本書。

 内容の前に本書の分厚さ(850頁!)に、更には二段組みの細かな活字に躊躇。が、ざっと眺めた叙述に断固買うと決めた。リチャード・パワーズは全く未知の作家だが、選択に間違いはなかった。34歳の作品だと読後に知って衝撃。 (03/09 17:47)

 内容については、内容案内に依る「司書ジャン・オデイは、魅力的な青年フランク・トッドから、奇妙なリサーチの依頼を受ける。夜ごとゴルトベルクを聴きながら凡庸なコンピュータ・アルゴリズムのお守りをしている、恐ろしく知的で孤独な同僚の正体を調べたい、と。長い時を隔てて存在する二組の恋愛が、互いを反復し、変奏しながら二重螺旋のように絡み合う。なぜレスラーは20世紀生物学の最大の発見に肉薄しながら、突如歴史から消えたのか? その謎が解かれていくとともに、芸術、言語、音楽、愛、そして生命の継承の意味までを巻き込んだ語りが縦横に拡がってゆく。」

 訳者は後書きで、本書は、バッハのゴルトベルク変奏曲をグレン・グールド演奏で聴きながら読むことを勧めている。我輩、先月だったか、青柳 いづみこ 著の「グレン・グールド: 未来のピアニスト」 (ちくま文庫 ) を読み、その際YouTubeでグールドのゴルトベルク変奏曲を繰り返し聞いていた。青柳氏の本は、自分にとっての準備編だった? (03/09 17:55)

 

 

 ← 10日昼前の画像。今夜、今年5回目の入浴。寒くて薪ストーブじゃなく、入浴で暖まろうとした。ハイペース。昨年は1回あったかどうか。 (03/10 23:43) 未明…早朝の気温は氷点下の予報。 (03/11 01:56)

 

 中沢新一著『精神の考古学』をゲット。

 「森のバロック」以来久々中沢新一の本。偶々見かけたのだが、同氏の最新刊だった。「遠い過去の時代に、人間はどのような心を持ち、なにを考えていたのか。それを知るには、まだそれが残っている現場に身を置くことだ――若き人類学者・中沢新一は秘教の地へと向かう。恩師ケツン先生から得た知恵は、やがて独自の思想の構築へとつながり、「精神そのもの」へと導いていく」 (03/11 02:03)

 

 ヴァンサン・ゾンカ著『地衣類、ミニマルな抵抗』もゲット。

 我が家の内外で悩ましてくれてる地衣類。気になってならない存在。書店の生物学のコーナーで発見遭遇。衝動買い。「世界の縁に身を置き、抵抗の姿勢を崩さない生物である地衣類。その環境詩学を東西の文学や思考と現代アートに見出しそこに共生の思考をさぶる挑発的な批評」

 地衣類的生物が我が肉体の内外に蔓延ったりしたら…恐怖だ! (03/11 02:09)

 

 エマ・チャップマン著『ファーストスター 宇宙最初の星の光』をゲット。書店へ行ったなら、宇宙論のコーナーはマストで立ち寄る。一昨年出てたのに気付かなかったのは悔しい。 (03/11 02:14)

 

 田川 建三著『書物としての新約聖書』…四半世紀以上前に読んだ。「聖書」についての本ではピカイチではなかろうか(新約に限られるのが惜しいが)。生活苦で手離してしまったのが今も悔やまれる。

 いま読んでる栗原康著「超人ナイチンゲール」にて田川著の「イエスという男」が言及されてて田川のこの名著を思い出した。

 

 

 ← 郡 順史 著『佐々成政 己れの信念に生きた勇将』(PHP研究所) 「信長への忠義の念から、秀吉の天下奪取に抵抗し続けた佐々成政。武人としての誠実さに殉じた男の生涯を描く書き下ろし歴史小説。」

 

 郡 順史 (こおり じゅんし)著の『佐々成政 己れの信念に生きた勇将』(PHP研究所)を9日(土)読了。 父の蔵書から。前田家と違って筋の通った武将。同じ名古屋出身であり織田氏に忠義を誓った。一徹だっただけに、融通無碍な前田家のようには戦国の世を生き残れなかった。越中の人には仁成の人物として知られていた。今では忘れられつつあるのか。 (03/11 03:10)

 

 デヴィッド・グレーバー/デヴィッド・ウェングロウ著『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 を本日入手。これまた大部な本。ハラリらに対抗する(?)人類史の書。衝動買いだが、予てより読みたい本登録してた。本書に図書カード使用。 (03/11 02:20)

 

 リチャード・パワーズ作『惑う星』を入手。昨日読了の「黄金虫変奏曲」に感激興奮したので、今日早速書店へ。書店には本書のみ在庫。とにかく同氏の本を一冊だけ確保。 (03/10 23:24)


 栗原 康著『超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく)』をゲット。
 過日ラジオ深夜便でナイチンゲールについて語る特集。凄い人物と今更ながら知った。今日書店でナイチンゲールの伝記本に遭遇、即手にした。早速読み出したが、語調語り口に違和感ありあり。ちょっと軽率な選択だったか。でも、勿体ないので最後まで読むけどね。 (03/10 23:31) 読み出して語調になれたら、案外良書かもと思えてきた。 (03/11 03:00)

 ということで、日曜日(休日)は、本書とアーネスト・ヘミングウェイ作の『日はまた昇る』 とを交互にせっせと。と言いつつ、入浴は吾輩にはハードな営為なのか、上がってからやや疲れたのか、食後、机で突っ伏してしまった。 (03/11 03:33)