← エドワード・ゴーリー 著『金箔のコウモリ』(柴田 元幸 訳 河出書房新社) 「著名なバレリーナに見出された少女モーディーが、長い修行時代を経て、ヨーロッパに渡り、時代を象徴するバレリーナとなるまでを描く傑作。バレエマニア・ゴーリーによる光と闇の物語。」

 

 エドワード・ゴーリー 作画の『金箔のコウモリ』(柴田元幸 訳 河出書房新社)を26日(月)に楽しんだ。2年前に買ったが、ビニールを被せたまま温存。さすがにたな晒しも淋しいし。

 エドワード・ゴーリー (ゴーリー,E)は、1925年シカゴ生まれ。アメリカの絵本作家。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。2000年4月死去。

「絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている」という。

 本作も、「大人のための絵本」らしくシニカルさに満ちている。一方、数々の挿画はストーリーに即していて、物語に対し説明的なのが面白い。

 2016年4月、回顧展が日本全国を巡回し話題になったとか。2020年…著者没後20年に本書が刊行された。

 無類のバレエ好き。バレエ振付師のジョージ・バランシンの熱心なファンであり、バレエダンサーではダイアナ・アダムズにぞっこん。本作品も彼女に捧げられている。 (02/27 01:55)

 

 ← 尾籠ながら我が家の流し台。氷雨の休日だった今日。外仕事しない代わりに台所の片付けや掃除。特に磨りガラス窓や窓枠の拭き掃除。脂汚れや黒黴落とし。流し台の棚も空っぽに(最後まで残っていたキッチンストッカーかライスストッカー?)。 窓外の網戸は遠い昔に破れてる。布の網を被せたけど、それも荒れ果ててる。 食器棚の食器類は大半廃棄(予定)。流し台の上の食器類が残るのみ。 (02/26 21:20)

 

 昼行燈73「化粧」 25日の夜半過ぎ…丑三つ時…26日の未明にアップ。 

 

 26日、意を決して相続の件で専門家にコンタクト。実際に会って相談するのは後日だが。とにかくようやく! 

 

 ← 父ブリューゲル「ベツレヘムの人口調査」 1566年の制作。牧歌的風景画に見えなくもないが、近い将来30年戦争が始まる。「「最後で最大の宗教戦争」ともいわれ、ドイツの人口の20 %を含む800万人以上の死者を出し、人類史上最も破壊的な紛争の一つとなった。」 (02/26 22:08)

 

 パット・シップマン著『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』 …これまたみすず書房フェアで発掘したジェームズ・C・スコット著の『反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー』にて知った本。

 異説あるも傾聴に値する: 「ネアンデルタール人絶滅の決定的な要因はヒトがイヌ(オオカミ)を家畜としたこと――。 従来の説よりも1万年以上古い4万年前にネアンデルタール人は絶滅していたなどの最新の知見をふまえ、「侵入生物」「動物の家畜化」という生態学的な視点から人類永遠の謎を解く。」 (02/26 19:24)

 

 ← フェルメール作「少女」。同じくフェルメール作「首飾りの少女」と対作品か。リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』を読んでいて言及されていた作品。 (02/26 22:19)

 

 チャールズ・C. マン著『1491: 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』もジェームズ・C・スコット著の『反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー』にて知った本…じゃない。

 実を言うと読みたい本登録して久しい。高くて手が出ないまま何年経ったやら。「著者のマンは、先コロンブス期におけるこうした新たな発見にひとつひとつ光 を当てることで、私たちの歴史理解や自然環境についての従来の固定観念を覆し ていく。本書は科学的探求と発見に充ちた知的興奮の書だ。」 (02/26 19:17)

 

 ← ブリューゲル作「『穀物の収穫』は、初期フランドル派の巨匠ピーテル・ブリューゲルが1565年に板上に油彩で制作した絵画である。7月か8月、または晩夏の収穫時期を描いたものである。」登場人物の一人(語り手の彼氏)が好きな絵か。リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』を読んでいて言及されていた作品。この二人が初めてぎこちないキスを交わしそうになる…が。 (02/26 22:30)

 

 相変わらずリチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』を読んでる。27日には全体の四割に達するか。 今日読んでいた中で、「夜の音楽」なる一節は、バッハ(音楽)好きなら堪らなく痺れさせるだろう。遺伝子DNAの巧まざる巧緻と相俟って。 (02/26 18:03)