Balzac_20240212133901 ← シュテファン・ツヴァイク 著『バルザック(下)』(水野亮 訳) 「『マリー・アントワネット』『ジョゼフ・フーシェ』などで知られる伝記作家が五一年の生涯を情熱的に描いた遺作にして最高傑作。」

 

 今日は洗濯二度のあと、買い出しの日になった。水を箱買いし、冷凍食品を買い込んだ。いよいよ電子レンジが唯一の調理器具になりつつある。冬はまだ続くが、薪ストーブの活躍の機会は減りそう。納屋での柴作りに慌ただしかった日々も今冬は終わりに近いか。買い物もスーパー通いに加え、通販利用の機会が増えそう。注文して三日もしないうちに届くのが嬉しいというかビックリする。 (02/12 13:54)

 

 シュテファン・ツヴァイク 著の『バルザック(下)』(水野亮 訳)を12日午前読了。

 上巻を読了後、もどかしい思いで下巻に突入。伝記本としても、シュテファン・ツヴァイクの本としても傑作。ツヴァイクは若い頃からバルザックに魅せられてきた。ある意味、本書までの作品はこの本を書くために腕を磨いてきたとも言えそうなほど。あまりのバルザック愛ゆえにか、バルザック病にかかって、何度も書き直し書き足しと十年を経ても完成できず、未完のままに遺った。
 本書より詳細なバルザック伝は書かれているようだが、読む楽しみも含めてドラマチックで一度手にしたら巻を措く能わずの伝記本はツヴァイクの本書。推薦。吾輩も一度ならず読んできたバルザックの作品群を読み返したいし、未読の書も物色したい。 (02/12 13:48)

 

Kishou ← 保坂直紀著『地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新しい気象学』(ブルーバックス) 「大気の大循環を構成する偏西風、貿易風、偏西風波動、ブロッキング高気圧、さらには低緯度から高緯度への巨大な流れであるハドレー循環、フェレル循環、極循環、ロスビー波などを解説するとともに、大気の大循環に最も大きな影響を与えている「コリオリの力」を、高校生でも納得できる形で解説します。」

 

  保坂直紀著の『地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新しい気象学』(ブルーバックス)を12日(月)未明に読了。地球温暖化が喧伝される中、ここはやはり専門家の本を読むに限る。一時期は温暖化を疑問視する向きもあったようだが(トランプ元大統領がもしトラになったらやばそう)、今では科学者には疑う人はいないか。
 本書は上記したように、数式はほぼない。理系でない吾輩でも分かるように説明してくれる。気象現象は地球規模の現象だと納得。一番疑問だった気象はカオスの面があるのに、どうやってその負を克服しているかも、納得する形で説明してくれて、だから科学者らは断固気象異常や温暖化の危機を訴えるのだと納得した。 (02/12 13:37)

 

Ryojun ← 柘植久慶著『旅順 日露決戦の分水嶺』(PHP文庫)「堅固な堡塁に強大な兵力、名実ともに「東洋一の要塞」である旅順。乃木希典率いる日本軍は、奮闘空しく、何度もはね返される。累々たる死傷者、苦悩する司令部……。一方、ロシア軍側でも、予想を上回る日本兵の勇戦に、緊張を募らせていた。日露戦争の勝敗を決めたと言われる激戦の全容を描く歴史小説。」

 

  柘植久慶著の『旅順 日露決戦の分水嶺』(PHP文庫)を11日(日)未明に読了。著者の柘植 久慶は、1942年生まれ。戦中派とは言いづらいが、「1962年、アルジェリア戦争においてフランス外人部隊の格闘技教官(中尉待遇)として参加」(Wikipediaより)など特異な経歴の持ち主。吾輩が若い頃はテレビなどマスコミでも活躍していた。
 だからだろうか、「私はロシア軍がヴィソーカヤ山と呼んだ二〇三高地の下に立ち、頂上を見上げたとき愕然としたものである。そこには二つの適度に距離を隔てた頂上があり、中央がはっきりした鞍部となっていて、守備側は、それぞれ相互支援が可能なのだ。あの児玉源太郎が陣頭指揮しても、かなりの苦戦を強いられたのは少しも不思議ではないと思われた。私は、この古戦場を訪れて、過去に経験したことのない印象を抱く。それはこれまでフィールドワークしてきた、200以上の古戦場では感じなかった、背筋の震えてくるような強い感激であった」という言には説得力がある。
 旅順や203高地の激戦は日本人なら忘れてならない過去。当時の軍部のトップが薩長閥で占められ、能力より縁故や閨閥が重視されていて、そんなトップに指導され翻弄され散った兵隊が哀れだ。 (02/12 13:27)

 

OgusiOHGUSHIは独自の水墨画と水彩技法を柱とし、国内外のグローバルブランド広告制作や、寺社仏閣の障壁画を手掛けるアーティストです。 1977年生まれ。現在葉山在中。 主な仕事:資生堂"TSUBAKI"、伊勢丹、Suntory「Roku」「碧Ao」パッケージ、マックカフェ、EMILIO PUCCIなど(以下略)」

 

 カール・エリック・フィッシャー著『依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか』(みすず書房)を読み出した。なにゆえ本書を手にしたのか分からない。我輩はアル中でも薬中でもないはず。読書中毒でもない。今は読書中だが : 
「依存症は「病気」なのか? それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか――? 圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。」
 分厚い本。500頁近い…と思ったら、索引と原註が80頁以上! 癖なのか習慣なのか、我輩はいちいち原註を覗かないでは居られない性分。
 本は手にしたら最後まで読まずには居られない性分。
 ギャンブル依存症でもセックスや恋愛、仕事中毒でもない。若い人に見受けられるようなスマホ(SNS)依存症でもない。
 そもそもスマホは座右にあるが、庭仕事の際は家の中に鎮座してる。精々玄関の下足棚にて出番を待ってる。スマホを庭仕事に携帯しないのには訳がある。帰郷した際は庭仕事にはデジカメを肌身離さず携帯してた。東京から帰郷して庭や畑の作業をするようになって、何が新奇かといって、庭や畑の自然である。父母の丹精した庭には珍しい花が多彩に彩っていた。我輩のせいで消え去った花の種類の多いこと! とにかく目にする植物を撮りまくった。それは昆虫や野鳥たちもそうだ。見掛けると即デジカメをポケットから取り出し撮る。激写である。
 が、2年も経ないうちにとんでもない事態に見舞われた。なんとデジカメ写真に黒い影が写り始めたのだ。レンズが汚れてる? 違った。何度拭いてもダメ。依然として黒い影。しかも次第に大きくなってくる。カメラに癌?! 違った。
 誰かに聞いたら、それはカビだとか! 庭仕事では必ずのように汗だくになる。自然とデジカメも汗まみれになる。カビが蔓延るのも必然だったのだ。故障じゃなくカビ。故障も厄介だが、カビ…内部を綺麗にするのは大変だとか。
 以来、デジカメとは縁を切った。デジカメが悪いんじゃない、我輩のせいだ。それに携帯やがてスマホに浮気していった。スマホのカメラ機能で十分。
 実際にはスマホ(のカメラ機能)は、デジカメに写真的には匹敵するものの、昆虫特に野鳥など素早く動くもの遠くに居るものは上手く撮れない(最新のスマホは分からないが)。なのでブログ日記にも以前ほどは野鳥が登場しない。別に野鳥が我が家の庭に飛来しないわけじゃなく、我輩の腕(スマホ)では野鳥は撮れないからだ。 (02/12 00:55)

 11日の夜半過ぎ…丑三つ時、以下の三篇をアップした。旧稿二つと新作一つである。(02/12 13:12) 

 

Ga 昼行灯67「真冬の月と物質的恍惚

 

Kisibe 昼行灯68「喧騒のあとで

 

Tuta_20240212034001 昼行灯69「俺は終わっちゃいないんだ!

 

Sokko ← 昨日応急措置した側溝のブロック壁。地震で落下してたブロックを拾い上げ、ブロックの穴に棒を刺しただけ。左側の藪が我が家の庭。側溝も我が家の敷地。 (02/12 12:55)

 

 今日は晴れの休日。一週間ぶりに庭仕事。隣家との間の側溝。元旦の地震でブロック壁が一部落下。数日前、遅まきながら気付いた。落ちたブロックで水流…ゴミが塞き止められていた。ここは自力で修復できたが、ほかは自分じゃ無理だな。
 このあと、納屋で芝作り。乾燥した枝葉のカットは終了。あとの木々は来年度まで乾燥させておく。庭には、角材が多少ある。庭の区切りに使ってきた…か、かなり腐ってきたので芝にカットする。
 久しぶりに薪ストーブ使用。ま、枝葉を焚き火してシャワータイムの脱衣室を暖めるため。 (02/11 18:43)