昨日、東京の
代々木第一体育館で開催された
ユーミンの50周年記念コンサートに
行ってきました。
坂本龍一が亡くなり
桑田佳祐があまり活躍していない今
おそらく日本一の現役アーティストである
ユーミンの、しかも50周年記念を
生で見たいと思い行ってきたのです。
また、昨年、紅白歌合戦で披露された
AIユーミンを見て
テレビ越しでも涙を流すほど
心揺さぶられたため行ってきました。
チケットは、昨年発売の
50周年記念ベストアルバム
初回限定版先行申し込みで買いましたが
なんとステージ中央4列目という
神席でありました。
前の方はファンクラブ向けかなと
思っていましたので驚きました。
コンサートではもちろん
ユーミンが歌ったり
語ったりするのですが
終始その背景に感じたのは
生と老化と死というものでした。
そして、私自身の人生のテーマも
「より良い人生の追求」で
私は毎日を真剣に生きていて
老化と死を意識していますので、
ユーミンの歌と話が琴線に触れて
涙流すことが多々ありました。
50年という歳月の中
ユーミンは昔のような声が
出なくなっていますが
それでも応援してくれるファンがいるから
ステージに立っています。
昨日のステージでも
死ぬまでやると言ってましたし
その一方で、昨年のアルバムや
紅白歌合戦では
昔の声で歌うAIユーミンも
登場させています。
天才アーティストのユーミンでも
老化という運命には逆らえないのですが
それを受け入れて
そんな中でより良く生きようと
しているのです。
また、デビュー当時の曲から90年代の曲
そして新しい曲まで歌い
話もするのですが
それらは、ユーミン自身の過去の思い出
そしてお客さんの過去の思い出を
甦らせるわけです。
長い人生、こんなことがあり
あんなこともあり
楽しいことも辛いこともあったと。
人間、完璧には生きられてないし
上手くいかないこと苦しいことも
たくさんあるものだけど
それも含めて人生であると。
ステージに立っている
ユーミンもそうですし
大多数のお客さんは
もちろんそうなので
みんなそういうものですよと。
そして、穏やかに
それを受け入れることが
幸せに生きる秘訣ですし
まだ続く未来に
希望を持ち続けましょうと。
その後、アンコールでは
デビュー当時の初期の曲を
今の声で歌いまして
そこでも過去と今を交錯させます。
歳をとっても未来はあるし
若い時のままの気持ちもあるし、
身体は老化しているけど
また新しい気持ちで
進んで行きましょうと。
過去があり今があって
今があるから未来に繋がっていくもので
それは死ぬまで続いていくものですよと。
そんな人生の奥深い本質を
生き様と歌と話で体現しているのが
ユーミンなのです。
そんなわけで、アーティストユーミンが
50年かけて作り上げてきた表現技術を
私が言葉で表すのは
なかなか難しいものですが
私にとって昨日の夜は
今後の人生を変える夜になりました。
ユーミンは69歳で、私は44歳
ちょうど25歳差なわけですが
私も、そろそろユーミンのように
誰をも包み込む優しさが
必要な歳だなと思いました。
人生を、より良いものにするために
頑張ることは大切ですが
やっぱり上手くいかないこともありますし
誰もが老化には逆らえませんので
そんな相手や自分も肯定して
受け入れる愛が大切ですね。
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