中国はコロナを使って内戦している話を解説

2020年に武漢でコロナ騒ぎが始まり
世界にコロナが広まったわけですが
最初にコロナが発見された中国は
2020年3月から2022年3月までの2年間
ほとんどコロナ感染者が出ませんでした。
　
厳格な入境規制により
新規流入を防ぎ
発生した場合も
街全体を封鎖するなどして
感染拡大を防いできたのです。
　
　
しかしながら、感染力の強い
オミクロン株の登場により
2022年2月に香港で感染が急拡大し
それが越境ドライバーなどを通じて
隣町の深センに流入しました。
　
その後、上海にも流入し
3月下旬から上海はロックダウンとなり
7週間たった今もなお
ロックダウンが継続しています。
　
そして、このロックダウンにより
食料供給が不足して
飢える人が出てきたり
病院に入るのに検査が必要で
急病者が死ぬなど
二次被害が多数出ています。
　
　
さて、なぜ
世界一ハイテクとまで言われるようになった
中国において、こんなことが
起こっているのかというと
これは北京の習近平グループから
上海の江沢民グループへの
攻撃だからと言われています。
　
この2つの勢力の戦いは
今に始まったことではなく
これまでに習近平は
江沢民グループの高官を
次々に更迭したり逮捕したりしてきました。
　
習近平は「トラもハエも叩く」と
スローガンを掲げて
不正撲滅キャンペーンをやってきましたが
その対象の多くは
欧米企業と結託して
中国の資源や労働力を搾取していた
江沢民グループの政治家だったのです。
　
　
元々、上海という場所は
香港と並んで
欧米の植民地的な場所であったため
欧米人と組んで
財を成してきた人が多く
その人たちが権力を握っているのです。
　
世界一の銀行の名前は
イギリス系の香港上海銀行
なわけですが
まさにその名前が物語っている通り
イギリス人は現地中国人を従えて
生産業や貿易業や金融業を
展開してきたのです。
　
　
そして、この政策がうまくはまった
2000年代に中国は豊かになって
いったのですが
中国の国内問題として
とてつもない富の格差が発生しました。
　
外国人と組んだ人だけ爆益を得て
上海で豪遊していた一方
大多数の中国人は
かなり貧しいままだったのです。
　
そんなときに、習近平が頭角を現し
2013年に国家主席となり
外国人と癒着して財を成した
役人をバシバシ取り締まったのです。
　
また、ただ利益を
貧しい人に分配するというよりは
フェアな競争環境を作って
仕事や勉強を頑張れば報われる
社会を作っていったのです。
　
　
私は2011年から2020年まで
香港に住んでおり
中国本土にも結構行っていたので
その変化を見てきましたが
それはそれは素晴らしいものでした。
　
立場によって賛否両論ありますが
多数派は習近平を支持しています。
　
しかしながら
欧米メディアは上海グループのため
習近平に批判的になっており
日本人はその報道を見ています。
　
　
というわけで
これが中国の現状であり
上海の江沢民グループは
ロックダウンで苦しめられている
というわけです。
　
上海はビジネスも停滞しており
下手な軍事作戦以上に
大打撃でしょう。
　
日本に暮らしていると
中国は台湾を狙っていることばかり
報じられていますが
北京と台湾以上に軋轢があるのは
北京と上海だったりするものですね。
　
現在香港は既に、雨傘革命などの後に
北京の影響下へと
置き換わってきましたが
今後上海も、あの手この手で
追いつめられていくことでしょう。
　
そして、ウクライナと違って
欧米は介入しにくいはずですが
何か手を打ってくるかもしれません。　

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