日本語圏においては
「レバノンで預金封鎖が起きた」と
情報が流れていますが
ざっと検索した限り
どうやらこれは嘘でデマなようです。
しかしながら、引き出し制限と
大規模停電は本当のようです。
引き出し制限は、2020年2月当時
1500～2300レバノンポンドが1ドルで
毎週200USドルまでと
東洋経済で報じられていましたが
最近はもっとレートが悪く
20000レバノンポンドで1ドルのようです。
引き出し制限されている間に
1年で価値が
10分の1くらいになってしまいました。
貯金も10分の1
給料も米ドル建てで10分の1ということで
レバノン人の平均月収が
以前は700ドルくらいだったのが
今は70ドルといった感じです。
それから、大規模停電ですが
これはレバノン政府にお金がないことに
起因しているようで
燃料代支払いが出来ないため
発電所が止まっています。
石油を買うには
米ドルが必要なわけですが
外貨準備がほとんどなくなり
信用されていないレバノンポンドを
米ドルに交換することもできないため
石油を買えないようであります。
というわけで、レバノンは国として
ピンチを迎えているわけですが
おそらくIMFとか、近隣の大国とかに
もっとお金を借りて
経済立て直しを計ることでしょう。
しかしながら、政治が腐敗しすぎていて
IMFから借りたお金も
政治家がピンハネして消えてしまうという
話もあるため
そうなるとどうしようもないです。
かつてレバノンは中東のスイスと言われ
金融と情報センターで
栄えていたそうですが
お金が無くなり、信用も無くなり
政治家が悪い人ばかりになると
こうなってしまいます。
日本には、まだまだ外貨準備がありますし
国際的信用もありますが
一方で、湯水のごとくお金や石油を使い
借金を増やし続けている現実が
ありますので
レバノンのようになる可能性も
ゼロではないと思ったほうがいいですね。
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