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先週始まった、政府に抗議する香港市民による
道路の不法占拠がエスカレートし、
昨日夜には、アドミラリティ、コーズウェイベイ、
モンコックを封鎖してしまいました。
そのため、現在は、バスやトラムや地下鉄が通常運行出来なくなり、
自家用車やタクシーでも行ける場所が限られています。
このエリアの学校は臨時休校になり、
お店や会社もエリアによっては休みになって来ています。
私も昨日の夜、メインの会場である
アドミラリティの高速道路周辺に行ってきましたが、
普段自動車専用道路のところまで人だらけになっていました。
また、最前線では、武装警官がバリケードを作って、
その周辺では、時々催涙弾が発射されて、
不法占拠している人々を拡散させていました。
私は、そこそこ近くまで行ったのですが、軽装備だったので、
催涙弾爆発時は、周りの多くの人と一緒に後退しました。
また、爆発と同時に警察部隊が市民に
一斉突撃する可能性もあったので、
攻撃されない場所まで下がりました。
最前線から下がった後も周辺を歩いていましたが、
時々爆発音と悲鳴があり、いくつかの場所で
警察官と市民の小競り合いが続いている様子でした。
後方では、水や食料を運んできて支援している人や、
レスキュー活動している人もいて、
プチ戦場状態になっていました。
こんな状況を体験して思うのは、
まず思った以上に怖いということです。
爆発はビックリしますし、警察が前進して来るのは、
突撃一斉攻撃や一斉逮捕する可能性があるので怖いのです。
それから、警察も市民も香港人なので
複雑そうだということです。
警察も行政も職務として、
北京中央政府の指示に従っているだけで、
本当は市民と同じく民主派の香港人が多いのです。
というわけで、あまりやる気のない警察の影響で、
しばらくは市民による道路封鎖と
それを排除する警察との小競り合いが続きそうです。
ただ、この数日で自然解散しないと、
最後は北京中央政府が黙って見ていないことと思います。
これを長期化させてしまうと、
他の都市でも同じ事件が発生する可能性があるので、
香港人警察部隊が鎮圧しないとわかったら、
人民解放軍を投入するでしょう。
そうなったら、今後、治安維持部隊として、
人民解放軍が街に立つことが予想されるので、
そうならないことを祈ります。
香港株式市場の平均株価は下がっており
今後は不動産価格などにも影響が出そうです。
観光客もしばらくは減ることが予想されます。
シンガポールとのライバル競争は、
今回の事件の影響で、かなり不利になったと思われます。
ただ、鳥インフルエンザやSARSによる混乱を
乗り越えてきた香港なので、
今回の危機も乗り越えていくことでしょう。
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