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最近の人は、昔の人より、
何かにつけ知った気分になっている人が多いそうです。
例えば、観光名所や、アーティストや、グルメのことを、
すでにだいたいわかっていると考える人が多いそうです。
そして、だいたいわかってるから、わざわざ時間とお金を使って、
旅行やコンサートやレストランに
行かなくてもいいやと考えるそうです。
なぜ、こうなったかと言うと、今はパソコンさえあれば、
写真や動画を見ることができ、
解説文を読むことができるからです。
例えば、わざわざアンコールワットに行かなくても、
あらゆる角度から撮影した
アンコールワットを見ることができるわけです。
コンサートに行かなくても、
YouTubeやDVDで見ることが出来ますし、
料理の写真やレシピだって検索すればわかったりします。
しかし、実際のところ、パソコンでわかるのは、
実体験の10分の1や20分の1、それ以下だったりします。
パソコンでわかるのは、一部の映像と音楽だけなので、
暑さや匂いや味はもちろん、
周辺映像や周辺音楽もわからないのです。
例えば、実際にアンコールワットに行ったら、
アンコールワットを見るだけではなく、汗をかきながら歩いて、
地元の小さい子に追いかけられて、
カンボジアカレーや北朝鮮料理を食べて、
ナイトマーケットで怪しいグッズを見て、
1ドル払ってトゥクトゥクに乗ったりするのですが、
これは体験しないとわからないことだらけなのです。
コンサートだって、現地と後日公開映像はぜんぜん違いますし、
前後の出来事は現地に行かないと何もわからないですし、
グルメだって、食べてみないと
美味しくて感動なんてことはありえないわけです。
というわけで、何事も5%くらい知っただけて、
だいたい知ってるよと考えてしまうと、
ぜんぜん知らないまま人生が終わってしまうので、
くれぐれも気をつけることをお勧めします。
観光もグルメもコンサートも、実際に行ってみると、
想像と違うことだらけですので、
何事も出来る限り自分で体験してみた方がいいですね。
感動を知らぬまま人生を終えても、別に悪くはないですが、
せっかく体験出来るチャンスがあるのに体験しないのは
実にもったいないと思います。
せっかく生きているのですから、もっと五感を使って
様々な経験をしたほうが、感動の多い充実した人生になりますね。
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