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今回スイスに来て、
その昔自分はスイスの会社の
日本法人に務めていたことを思いだしました。
大学卒業後から三年半働いた
ノバルティスファーマという会社です。
そして、さらに思いだしたのは、
営業マンとして上位２０人の成績になると、
スイス研修旅行がもらえるという仕組みがあったということです。
当時、私は売上目標達成率が
全国１位になったりしていたので
行ける可能性がありました。
しかし、営業所長が「お前はまだまだや！」と言って、
行動評価をだいぶ低くしたので、
目標達成率と行動評価をあわせた総合評価が下がっていけませんでした。
行動評価は使える点数がきまっているので、
所長と仲のいいベテラン社員に配分されてしまい、
私にまでまわってこなかったのです。
外資系とは言え、実に日本的な評価になっていました。
そして、今スイスに来て思うのは、
自分で来るほうが実に簡単だということです。
会社で表彰されて旅行に行くには、
営業成績を上げて、なおかつ社内接待もしなければなりません。
しかも年功序列的な価値観なので、若いだけで不利です。
表彰されて旅行に招待されるには
時間も手間も、とてつもなくかかります。
というわけで、会社内で頑張って旅行に行こうとするのは
実に非効率的な行動だったのですが
おそらく他の多くの会社も、同じような感じなのではないでしょうか。
表彰を狙えるくらい優秀な人でしたら、
それに費やす時間を副業にあてたほうが
よほど簡単に旅行にいけますね。
あと、表彰は、名誉になるとか、
出世しやすくなるというのもあるかもしれませんが、
これまた会社内でしか通用しない価値観だなと今になって思います。
せっかく時間と手間をかけるなら、
会社の外でも通用するスキルを身に着けて
会社の外でも通用する結果を出したほうがいいですね。
これは、大企業の一員として働き続ける場合にも、
独立する場合にも、どちらの場合にも言えることだと思います。
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