息子が殺人犯になった
スー クレボルド
コロンバイン高校銃乱射事件 加害者生徒の母の告白
映画にもなったコロンバイン高校での銃乱射事件は
世界に衝撃を与えました。
映画は見ました。
銃社会のアメリカの恐ろしさを語る人は多い。
でも、この本は加害者の生徒2人のうちの1人ディランの母の
とても衝撃的な著書です。
モンスターのように思われる犯人の2人の生徒で、
私もそう思っていたし、
誰もが家庭環境が劣悪でとんでもない両親と思うでしょうが
なんと、とても愛情深いしつけのしっかりとした、
模範的な家庭だったのが、私には衝撃的で
その内容は深くて、考えさせられることばかりでした。
犯人を異常者だと断定して、糾弾し
その親の落ち度を責めるのは簡単です。
そして
うちの家庭ではそんなことは起きないと安心する。
それも簡単です。
その方が楽だから。
でも、私にはそれができない。
なぜなら、うちもそうだったから。
ある時なぜっていうことになって行ったからです。
精神疾患は恥と感じるのは
アメリカでも同じと知ってそれも驚き。
凶悪なコロンバインの事件を精神疾患のせいで責任はないと
この母が言っているのではありません。
ただ、どこの家庭でも起こることで
自殺は病気だと認識されない今の世の中への警鐘です。
精神疾患はその本人では実際コントロールできないから
病気なんです。
それを理解するのは本人も家族も難しい。
そして知識があっても、防ぐことも難しい。
私はこの本を多くの人たちに読んで欲しいと
心底思った本です。
普段人に本を勧めたりしないが、この本は読んで欲しい。
あなたの大事な人が苦しんでいるかもしれない。
そして、あなたが精神疾患になるかもしれない。
心が弱いとか、そんなことではありません。
むしろ、心が強いから耐えているんです。
そして脳疾患の一つなんです。
鬱病はストレスでなるのではありません。
よく職場のストレスでの言いますが
あれはきっかけにすぎず、何か思い当たる原因がなくて
調子が悪くなって来る、それだから病気なのです。
全てを受けいれ
生きているスーさんはすごい人です。
息子を愛していると言い切れるすごい人です。
この本は愛情に溢れた凄い読みものでした。