みなさん、トリガーという言葉を聞いたことがありますか?
日本語だと、「引き金」ですね。
そして、「きっかけ」と解釈します。
お客様から理不尽なクレームを受ける、会社の上司や先輩の逆鱗に触れる、家族のイライラに巻き込まれる。
そういう時に
「え?何で?私何をしたの?」
って、戸惑うようなことがあります。
もちろん、自分が気がついていないだけで、相手にとって、ものすごく不愉快なことをしてしまっていることもあるでしょう。
価値観が違うため、自分にとっては些細なことも、相手にとってはとても重大なこともありますしね。
でも、実は、ほんの些細なことがトリガー(きかっけ)になっていることも多いんですよね。
小さな不愉快なことが、いくつか積み重なっていて、その爆発のきっかけをつくってしまう。
引き金を引いてしまうということですね。
例えば、
朝スッキリと起きられなかった。
半分寝ぼけたまま卵焼きを作ったら、焦げてしまった。
子どもを起こしても起きてこない。
トイレに入ったら、前の人がトイレットペーパーを使い終わったままにしてあった。
洗濯しようとしたら、洗剤を補充しないといけない状態だった。
こんな取るに足らない小さな不愉快なことがいくつか積み重なっていた。
そして、お出かけしてお店に行ったら、店員の手違いでミスがあった。
そういう時に「カッチーーーン!」ときて、文句を言っちゃう!
これ、私にありがちな例です(笑)
店員さんが、トリガーになってしまった。
心穏やかな日であれば、笑って済ませられたかもしれません。
以前読んだ本に書いてありました。
なぜ、近頃はご年配の男性のクレーマーが多いのか?
会社時代には役職があり、部下や取引先などから敬われていた。
それが退職して、肩書がなくなり、自分の居場所や所属先がなくなった。
世の中の機械化やコンピューター化が進み、それについていけなくなった。
物忘れ、体の衰えなど、老化があり、気持ちに体がついてこない。
こういうことで、常にイライラとしがちだそうです。
イライラのトリガーを、他人の誰かがつくってしまう。
そのトリガーになった人に、必要以上に怒ったり、クレームにしてしまう。
自分が誰かのトリガーになりたくないですね。
でも、どこで誰のトリガーになってしまうかなんて、わかりません。
もし、理不尽なクレームや、怒りに触れてしまったら、それはみなさんのせいではなく、
「ただトリガーになってしまっただけ」
そう考えると、気が楽になります。
みなさん、小さなイライラが溜まっていませんか?