「窮鼠猫を噛む」(きゅうそねこをかむ)
難しい漢字が並んでいることわざですね。
goo辞典によると
追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。
とあります。
これ、日常でもよくあることなんですよね。
「私は人を追い詰めるような(パワハラみたい)ことはことはしない」
と思っていらっしゃる方も多いでしょう。
でも、「逆ギレ」された経験は、どなたもお持ちだと思います。
人って、自分のキャパシティを超えた要求や、自分の理解や知識の範囲を超えることを要求されると「逆ギレ」します。
これは、逆ギレしている方も、自分のキャパシティを超えている、自分の知識の範囲を超えているという意識はないようです。
例えば、子どもであれば、九九を覚えきれていないのに、割り算のドリルをさせられる。
やっと字が読めるようになったレベルなのに、分厚い児童書を読まされる。
大人であれば、子育てが終わった後の自分の未来について考えたこともなかったのに、5年先、10年先に何をしたいかと聞かれる。
パソコンのスキルが未熟なのに、Excelで込み入った計算式の表を作るように言われる。
このような状況の時に、最初は「よし、ばんがってみよう」と思うのですが、フォローやヒントもなく、突き放されたりすると「できるわけない!」と、逆ギレされたりします。
さて、どうしたらいいでしょうか?
これは、相手に丁寧に向き合って、相手のスキルや考え方を理解した上で、段階的に要求しないといけないんですよね。
割り算に戸惑っている子には、九九を完璧に覚えているのかを確認する。
字が読めるようになった子には、音読させてみて、スラスラ読めるか、文章の内容を理解できているかを確認する。
将来を考えていない人には、「あと何年で子育てを卒業するか」を意識させる。
パソコンは、スキルチェックをして、今のスキル+アルファの仕事(自分で調べて分かる程度)を依頼する。
その人の能力を見極める、その人の立ち位置に戻ってそこからスタートすることが大切です。
みなさんは、逆ギレされたことはありますか?
逆ギレしている理由を考えてみたことはありますか?