中学1年の時に
親友が病気で死んだ。
30歳を過ぎ、
その親友の両親と、私達同級生数人で
顔を合わせる機会があった。
出てくるのはもちろん昔話ばかり。
親の中で娘の記憶が14歳で止まってしまっている。
なんて悲しいことなんだろうと感じていた。
…やっと気がついた。
父の記憶の中で
私は永遠に7歳なのだ。
私は流産をしたことがある。
友達の子を見ては
「私にも今この位の年の子がいるはず」
と考えてしまう。
私は今
夫と別居している。
「会いたいのに会えない」
「してあげたいことがたくさんあるのにできない」
「どうしているのか」
「ちゃんとごはんは食べているのか」
「私がいないことをどう思っているのか」
…
そうか。
父もそういう思いをして生きてきたのだろうか。
そんな思いを
ずっとさせてしまっていたのだろうか。