保育士を増やして 国基準では命と安全守れない | 子どもたちもお年よりも笑顔あふれる街へ

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保育士を増やして 「国基準では命と安全守れない」

愛知 保育士や保護者ら会見

2022年4月24日【地方特集】

 愛知県内の保育士や保護者らでつくる「子どもたちにもう1人保育士を!」実行委員会は22日、保育士の配置基準改善を求めて県庁で記者会見しました。

 現在の保育士配置基準は0歳児3人に保育士1人、1~2歳児6人に1人、3歳児20人に1人、4~5歳児30人に1人です。基準引き上げを求める声を受け独自上乗せする自治体もありますが、国は基準を変えようとしていません。

 実行委は国の配置基準に関する保育士実態調査に2500人超の回答があったと報告し、8割超が災害時に「国の基準では子どもの命と安全を守れない」と回答していると指摘。防犯面や散歩、水遊びも6割が不安を感じています。「避難するのに0歳児3人は抱っこできない。歩き始めたばかりの1歳児数人を一人で守り切るのは無理」「保育士の数が少ないときに子どものけがや事故が多い」などの声が寄せられていることを紹介しました。

実行委は、ひとたび緊急事態が起これば子どもの命に危険が及びかねない状況の中で、現場のぎりぎりの努力で保育が守られていると強調しました。

 実行委の田境敦さんは、泣いたりケンカしたり、お漏らしをしたりする子の対応をすると他の子に目が行き届かなくなり、保育士がトイレにも行けないような基準の改善を訴え。名古屋市内の保育士は、「災害時にみんなを避難させたい気持ちがあっても人員的に無理」「どの年齢でももう1人保育士がいればもっとゆったりと子どもたちがやりたいことを保障できる」と強調しました。

 実行委は今後、職員配置基準の改善とともに、乳児を預かるすべての認可保育園に看護師を配置することなどを国に求めていくとしています。