子どもの相談急増 | 子どもたちもお年よりも笑顔あふれる街へ

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全国のチャイルドライン 子どもの相談急増

休校 ■ 将来不安 ■ 塾で感染しないか ■ 家族でいる時間が多くなって親が怒る

2020年4月23日【政治総合】

 「将来のことが不安」「家族でいる時間が多くなって、お母さんがよく怒るようになった」「塾に通っているが、感染しないか心配」…。全国のチャイルドラインに寄せられる子どもの相談が増えています。

 一律休校から1カ月たった4月1~15日は電話だけで2万7500件(チャイルドライン支援センター調べ)と、昨年同時期の約1・8倍に上りました。

 電話とネットを合わせた相談件数は、3月5万5019件(昨年5万1614件)、4月は1~15日だけで3万2789件(昨年2万1939件)でした。

 2月までは、昨年と同水準で推移していた件数が、3月に徐々に増加。「休校の期間が長くなることで、不安の傾向が高まっている」と同センター専務理事の高橋弘恵さんは言います。2月28日~4月2日の子どもの声を気持ち別に分類すると、「不安」が20%と高く、「困っている」(12%)「寂しい」(9%)「憂鬱(ゆううつ)」(8%)と続きました。

 チャイルドラインは全国共通フリーダイヤル 電話0120(99)7777。

 ほかに文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」 電話0120(0)78310、厚生労働省の「子ども医療電話相談」 電話#8000、おとな向けには「子どもの虐待防止センター」 電話03(6909)0999があります。

 高橋弘恵さんの話 電話をかけられる子はおもに中高生。思春期特有の自分の存在価値などに向き合う時間が増え、漠然とした不安を感じています。チャットでもやりとりをしていますが、不安な気持ちに共感することで、おさまっていきます。周りのおとなは「勉強していれば大丈夫」などと説得するのではなく、自分も不安だと伝えて子どもに共感してほしい。こうした状況下でイライラするのは当然なので「私も困っている」と伝えると、怒ってしまったときに謝って修復しやすくなります。激変した生活をどうしたらいいのか一緒に考えて、生活をつくる仲間として接すると、子どもの不安はやわらぎます。

 子どもたちはぜひ、電話などでSOSを発信してほしい。