驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)/六車 由実
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kjはかねてより民俗学の本をちょいちょい読んでいるんですけど。

この本がなかなか良かったです。


〇〇地方にはこんな風習が〇〇年頃まであったようです

ていう書き方じゃなく


大正〇〇年うまれ、〇〇県○○市〇〇町出身の〇〇さんは、

〇〇な性格の人で、こんな事を語ってくれました的な、

人物像が浮かび上がってくるような書き方なんです。


しかも介護現場なので、

意志疎通の計れない認知症の人が対象だったりする。
そして一生懸命聞き込むうちに何かをキッカケに

急に昔の事を鮮明に語りだす所なんて映画のワンシーンみたい。



日本の近代を支えた、名前も残らないさまざまな人の人生。

今は姿を消したけど当時は花形だった職業に就いてきた人たちとか。

世の中の移り変わりも、人物の在り方も興味深ーいっ!



いつか自分も認知症になったりしたら、

何をうわごとのように言うんだろうと思った。

ある意味そこから人物像がプロファイリングされてしまう。


認知症の人は気がかりにしている事が幻や幻聴になって見えたりしているようで、

kjの祖父もこの本に出てきた人の発言と同じように

「2階に子供たちが寝ている」と言っていたことがあった。


姿が見えない時でも、常に気にかけなくてはいけない子供達の存在は、

忘れてはいけない大事な事として頭に深く刻まれ、

心配が要らなくなった今日でも完全に消す事が出来ないのかも知れない。


何を重要視してきたかは、その人の生き様そのものになる。

kjは今のところ自分が何を重要視しているか自分で分からないので

その時どうなるか。。。ちょっと心配。