一度、都会のクーラーをすべて止めてみたい
レモンは言う。
だが、そんなことはいい。
昨日、スーパーから帰る途中に
大通りの歩道の真ん中にうずくまるスズメおったそうな。
心優しいKJは、立ち止まって様子を見ておった。
すると小さな娘子を2人連れた若い痩せた母親たちも
立ち止まったそうな。
母親は娘子の一人に、スーパーでもろてきた
薄いビニール袋を渡し
「ほれ、おまえ、スズメを植え込みに移しておやり」
と言った。ところが娘子は
「おっかさん、オラ、おっかなくて出来ねぇだ・・・」
と言って、KJにビニールを渡したそうな。
KJは渡されたビニールをふわりと手に巻きつけ、
うずくまるスズメをそっと持ち上げ、
植え込みにそっと置いてやったそうな。
「ほんに、かわいそうやけど・・・・
ほれ、娘子ども。行くでぇ。お先にな~。」
母子は立ち去った。
KJはしばらく立ち止まって、もう一度スズメを持ち上げ、
もっと人目やカラスの目につかない深い植え込みに移してやって
スズメの様子を見てから、やはり立ち去ったとさ。
スズメの恩返しがある日は、近いそうな。