韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国・韓国語の見つめ方を伝授します。


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「誰かが私の声を真似している」


●実際(?)の「萇山虎」は釜山に出るUMA


紹介していない映画が少したまっていますが、とりあえず少し前に観た韓国ホラー『萇山虎(장산범)』(ホ・ジョン監督)をご紹介します。人の声をそっくりに真似して惑わす悪霊「萇山虎」をめぐって、ある家族に起こる奇怪な話を描いた、韓国では「感性スリラー」という心理ホラーだといえますが、それが昨年の『哭聲(コクソン)』(ナ・ホンジン監督)に続いてけっこう怖かったです。監督は、このブログには紹介し忘れましたが、4年前にも秀作ホラー『かくれんぼ(숨바꼭질)』(2013)を大ヒットさせています。(((°`∇´°;)))


まず「萇山虎」というものからご紹介しますと、実はこれはもともと、日本の「口裂け女」のように、都市伝説として、釜山海雲台の萇山(チャンサン)という山の付近一帯に出るといわれている、全長1.5~3mになる猫科の怪動物です。2013年頃、ネット上で未確認生命体(UMA)として投稿されて以来、同じコミュニティーに類似した目撃談が40件ほど集まり、その後、人気漫画家の「ウェブトゥーン(WEB漫画)」の素材にもなって大きな話題になりました。


地上波SBSの金曜夜の『気になる話Y』にも取り上げられ、番組では目撃者にインタビューをしていましたが、登山客である目撃者の証言は「長く白い毛を持って、トラよりも速く、風のような音を出す」ということでした。ネットに集まった証言も、だいたい同じようなものもありながら、中には「人間のように錯覚させる声を出す」、「人の言葉を話して子供を誘う」などというものもありました。


さらに実際、その20年も前の1992年5月にも、「萇山(チャンサン)一帯でトラが目撃されたと警察に通報があり、住民の噂になっている」という記事が日刊紙『東亜日報』に掲載されていた、ということで、それもこの「萇山虎」だったのではないか、といわれました。実際に釜山の海雲台区庁が、「そういう噂はあるが登山客が多いため心配ないだろう」という意味不明の公式ツイートを流したこともありました。(^ヮ^;)



●心を映し出して幻惑する悪霊として再解釈


以上が、実際(?)の「萇山虎」の情報ですが、映画『萇山虎(장산범)』は、これを基にしながらも、「萇山虎」をあくまでも正体不明の霊として描き、人の声真似をしては、人を騙して、鏡の向こうに象徴される悪霊世界に誘い込むという実体のない妖怪として表現しています。冒頭のシーンは、強力なムーダンによってお札をつけて洞窟に閉じ込められていたこの「萇山虎」が解き放たれるシーンから始まりますが、そこでも「萇山虎」自体はあくまでも人の声真似をする声としてだけ表現されます。


上に説明した実体のあるUMA「萇山虎」はちょっと見てみたい気持ちにもさせますが、映画の中の霊としての「萇山虎」は、絶対に出会いたくない、まったく関わりたくない恐ろしい悪霊でした。というか、やっぱり久しぶりにかなり怖い韓国ホラーの秀作でした。劇中、その霊の恐ろしさに気づいた認知症のお祖母さんは、毎晩、死んだお兄さんやお姉さんの声が自分を誘いに来るのを恐れて、家中の鏡という鏡を緑色のテープで埋め尽くして見えなくします。鏡はまさに、私の心を映してその真似をしながら心を奪っていく「萇山虎」の象徴となっています。私の心を見透かされ、その心の中にある誰かの声を真似されることによって、私が完全に取り込まれていくわけです。


狐につままれるという言葉がありますが、韓国語では同じ「幻惑される」ということを「홀리다」といいます。子供の頃、つのだじろう先生の『恐怖新聞』という漫画を読んで、夜眠れなくなったものですが、その漫画に出てくる恐ろしい悪霊と同じように、主人公夫婦が「萇山虎」によって幻惑されていく過程があまりにもリアルで、私自身も主人公と一緒に感情移入しながら「萇山虎」の思いのままになっていっていることに気づき、しかし、同時にそれは人情としてどうしようもない、と感じてしまうわけです。



●思わずドラマとしてのめり込む“共感ホラー”


主演は、私が韓国ホラーの永遠の名作だと思っている『箪笥(原題:장화, 홍련)』(2003、キム・ジウン監督)のお母さん役のヨム・ジョンアさんですね。最もホラーが似合うお母さんとして最高の演技を披露しています。


そして何よりもこの主人公のお母さんと共に、私自身も幻惑されて、かつ幻惑と分かってもそれをよしとしてしまいそうな、恐るべき「萇山虎」側の子役が、シン・リナちゃんです。撮影当時は6歳か7歳だったと思いますが、最初は無感情のような状態から、次々に人の真似をしていくようになる豹変ぶりが、まさに何かに取り付かれたようでありながら、かつ親心を動かすかわいさを持っているという、どうしようもない恐ろしい子供でした。


俳優たちの繊細でリアルな熱演が輝き、単なるホラーではなく登場人物の身の上が身につまされて、思わず共感をしながらドラマとしてのめり込んでいるうちに、そこに恐怖が待ち受けているという、よくできた“共感ホラー”としてお勧めです!(*´ヮ`)/



【あらすじ】 都市を離れ、萇山に引っ越してきたヒヨン(ヨム・ジョンア扮)は、何かに脅え、一人で森に隠れている少女(シン・リナ扮)に出会う。ヒヨンは少女を家に連れてくるが、夫は娘ジュニの声を真似する少女を怪訝に思う。少女が家に来てから、一人、二人と失踪する人々。消えた義母と夫…。そして聞こえてくる“あれ”の声。誰かが私たち家族の声を真似している!































映画『萇山虎(장산범)』(ホ・ジョン監督)予告編。

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「しーっ!ここはノレバンをやってる所じゃないんですか?」~「ジャンル映画の新しい始まり」


●異色ミステリーで心温まるファンタジー


夏頃に友人と二人で観た映画で、全世界13映画祭に招待された作品だということですが、ジャンル的には「ミステリー、ファンタジー」となっている『中毒ノレバン(중독노래방)』(イム・サンチャン監督)ですね。♪ヽ(´▽`)/


日本でいうカラオケボックスが、韓国では「ノレバン(歌部屋)」であるわけですが、その特殊な閉鎖空間で起こる不思議な人間模様と事件を描いた異色ミステリーであり、ブラックコメディのようでもありながら、最終的には心温まるファンタジーでもあります。こういう映画も時には観たかった、という意味でとても心に残る作品でした。


登場人物は、娘を亡くした悪夢の中で、チョコパイとタバコとエロビデオの音声で寂しさを紛らす世捨て人である「ノレバン」主人ソンウク(イ・ムンシク)と、男らに強姦された場面がポルノ映像として流通してしまったために引きこもってゲームに明け暮れる「ノレバン」店員ハスギ(ペ・ソウン)、暴力夫のもとを逃げて、娘のために病院費を稼ぎながらプロの「ノレバン」ホステスとして働くナジュ(キム・ナミ)、最後に、聴覚障害を持ちながら、オートバイ事故で妻と娘を失って「ノレバン」に隠れて住むようになったチョムバギ(パン・ジュノ)の4人です。


最初は人生を悲観した世捨て人のようにだけ見えた主人公たちが、やがては互いの存在を支えとするようになり、家族のような情を築いていくという話になっています。特にキム・ナミさんの豪快な人情姉御っぽい演技が格好よく、スカッとさわやかな気分にさせてくれました。



●今は行かなくなったかつての憩いの場


ということで、最近はすっかり行かなくなってしまった「ノレバン」ですが、たしかに韓国における「ノレバン」は、まさに直訳で「歌部屋」というのがふさわしい、心癒される温かい空間でした。食べ物や飲み物もどんどん持ち込みができるし、時間延長のサービスがすごくて、お金を払った2倍の時間は軽く延長してくれましたからね。歌っていて残り時間が5分を切ると、そこから30分くらい増やされて、そこから次々に残り時間が増えていき、時には「もう帰りたい」と思っても増えるので、そのまま残して帰ったりしたものです。


韓国に来て間もない頃には、韓国の友人たちと一緒に行って、韓国の歌をどれだけ歌えるかを自慢する場でしたが、そのうちに、そのノリの延長でKBS外国人歌謡競演大会に出ることになり、その歌を歌っている人気歌手グループと知り合ったりしながら、その年は5回もテレビで歌を歌った、ということもありました。その後は「ノレバン」が、だんだん韓国で知り合った日本人の友人同士で、日本の歌を歌って懐かしむ場となり、最後は家族同士で行って、子供たちの歌を聴くための場所となりました。そんなこんなで、今は子供も友達とだけ行くので、いつの間にかすっかり行かなくなった、というわけですよね。昔は友人同士で会うと必ず食事→「ノレバン」だったのに、いつの間にか、食事→カフェに変わっていました。


そのような、韓国の「ノレバン」と共にあった我が青春時代の韓国生活を懐かしく思い出しながら、「今度、昔の仲間を誘って久しぶりにいってみようかなあ」と思わされたノスタルジックな映画がこの『中毒カラオケ』だった、ということですね!ヾ(≧∇≦)〃♪



【あらすじ】 現実にあるようだけど、ないようでもあるファンタジーな空間!その中で巻き起こる奇妙でミステリーな話!


お客などはハエ一匹もいない「中毒ノレバン」。「トウミ(客と一緒に歌って盛り上げるホステス)」を雇って以来、少しずつお客が増え始める。ところが、そのうち、連続殺人犯が現れたという噂が起こり、「ノレバン」の人々の秘密が一つずつ明るみに出て行くが…。























映画『中毒カラオケ(중독노래방)』(イム・サンチャン監督)予告編。

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途切れ、紛れ、うつろう記憶を手繰り寄せるようなポスター。鬼気迫るソル・ギョング顔です。


●ギョングさんの狂気とナムギルさんの冷気!


今日公開ということで観て来ました。役に合わせて急な減量をして臨んだという、ソル・ギョングさんの激しく狂気がかった演技と、逆に役に合わせて少し太った感じのキム・ナムギルさんの優しく冷気がかった演技が、互いにぶつかり合って強い印象を残す映画『殺人者の記憶法(살인자의 기억법)』(ウォン・シニョン監督)ですね。キム・ナムギルさんは今、『名不虚伝』という『Dr.JIN』みたいなタイムスリップモノの医師ドラマが放送中ですが、それとは完全に対照的な冷酷な悪役ぶりでした。(*´ヮ`)/


ベストセラー作家キム・ヨンハの同名小説の映画化だとは聞いていたのですが、簡単にあらすじを読んだ時には、あり得ない設定のB級シリアルキラー映画だと思って、夏に入ってまだホラーを見ていなかったし、久しぶりに韓国スリラーを見よう、という軽い気持ちで観に行きました。でも実際に見てみると、たしかにジャンル映画的側面は強いにしても、心情的に主人公の殺人者二人の境遇がかわいそうで、充分にあり得そうな悲劇として、かなりリアルに感じる部分もありました。一言でいえば、父親の家庭内暴力によって小さい子供が心に負う傷の行く末ということになりますが。


ただ逆にいうと、そのように考えないかぎり主人公にかなり感情移入が難しい、という側面があります。何といっても、いくら「生きる価値のないような悪人」を選んで殺したとはいっても、連続殺人を犯して捕まらずに時効を迎えたという立派な殺人鬼を、現在の娘との愛情関係の中で「主人公」として感情移入して見続けられるか、という問題ですよね。以前、イ・ソンギュンさん主演の『最後まで行く(끝까지 간다)』(2013)を観た時に、ソンギュンさん演じる主人公が、自ら起こした人身事故の遺体をひたすら隠そうとする刑事役であったがゆえに、同じような感情移入の苦悩を感じながら観たことを思い出しました。


このような違和感がもし日韓の文化の違いなのだとしたら、まず大きな理由は、リアリティ・ラインの違いとして、韓国人はこういう場合に前者(『殺人者の…』)は「スリラー」、後者(『最後まで…』)は「コメディ」の「作り話」として楽しめばいいんだ、という割り切りがはっきりしているということでしょうね。あとは、韓国は、島国である私たち日本とは違って、モラルによる自己責任ではどうしようもない「外侵」の悲劇に見舞われ続けてきたことから、日本人ほどには「法的是非」を絶対視しない、という歴史的・地政学的理由もあるかもしれません。いずれにせよ、韓国の観客は、まさにこのような場合、自らの「情」だけで主人公に感情移入するわけですよね。



●韓国的な父と娘の愛情ゆえに感情移入!


私も最終的に感情移入できたのは、その二人の主人公のかわいそうな生い立ちを知ったこととともに、今回の場合、その中心の「情」が父と娘の愛情という、まさに私が最も感情移入しやすい分野であった、ということがあります。


娘を殺人鬼から守ろうとする主人公が、すでに社会人として働いている娘の寝室に飛び込み、寝ている布団をガバッと引き剥がして、「すぐに逃げるぞ!荷物をまとめろ」というシーンがあります。その時、布団の下からほとんど下着姿に近い娘が露になりますが、それを見ても父親がまったく意に介さないのはもちろん、娘自身も、父親が取る行動のわけも分からないまま、しかし怒るでも、恥ずかしがるでもありません。父の行動がすべて愛情によるということが分かるからですが、これは、けっこう我が家の娘もまったく同じだろうなあと思って見ていました。韓国的な父と娘の信頼感。これがリアルに感じられるため、この異常な身の上を持つ主人公にも、何とか感情移入ができたのかもしれません。


それと、私自身が一番深刻に怖かったのが、「記憶」というものの不確かさでした。結局、主人公がどんなに悲惨な過去を持って生きていたとしても、病気で記憶さえなくなれば、当人にはすべてなかったようになる、という事実です。実際に私たちも、とても大事な何かをうっかり忘れてしまったとたんに、自分という存在自体が根本から変わってしまうことがあり得る、という事実がこの映画を通して感じる一番の恐怖だと思いました。


ということで、話の設定は悲惨だけれど、でも全体的に残酷シーンや血生臭いシーンがかなり抑制されていたし、ギョング兄貴とナムギルさんの格闘シーンやカーアクションも見ごたえがありました。けっこうギャグのシーンも多く、観客のアジュンマたちの笑い声で館内が包まれることも多かったし、ありがちなお決まりホラー演出にも、けっこうキャーキャーと悲鳴が巻き起こっていました。やっぱり韓国人には娯楽作品としてのスリラーだったんだろうなあと思います。そういう微妙な楽しみ方の違いも含めて、お勧めです!ヾ(≧∇≦)〃♪



【あらすじ】 幼い頃に暴力を振るう父親を殺害してひそかに山に埋めて以来、「社会で生きていてはいけない人間」をひそかに「掃除」する連続殺人犯となったビョンス(ソル・ギョング)。すべてが時効となる17年の時が過ぎ、今はアルツハイマーにかかった障害者として愛する娘と二人で暮らしている。


再び若い女性の連続殺人事件が起こる中で、ビョンスはある日、偶然、接触事故を起こして出会った男テジュ(キム・ナムギル)に自身と同じ眼光を発見し、彼もまた殺人者であることを直感する。


ビョンスは警察に彼を連続殺人犯として通報するが、テジュ自身がそこの警察であったことから、誰もビョンスの言葉を信じてくれない。逆にテジュがビョンスに接近し、娘のウニにつきまとっていつの間にか恋人関係になる。


ビョンスは一人でテジュを捕まえようと、必死に自らの追跡の記録を録音機に残していくが、記憶はしきりに途切れ、かえって自らのかつての殺人の習慣が再現されてくるようにもなって、ビョンスは妄想と実体の間で混乱に陥る。


再び始まる連続殺人事件。みんな、やつのしわざなのか!自分の記憶を信じるな!

































映画『殺人者の記憶法(살인자의 기억법)』(ウォン・シニョン監督)予告編。

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「消えた死体、遺された証拠」


今年5月に観た映画ですが、このまま紹介しないで過ぎ去るのはもったいないなあと思って思い出しながら書いてみます。コ・スさん主演の映画『石造邸宅殺人事件(석조저택 살인사건)』(チョン・シク監督、キム・フィ監督)ですね。『ルシッド・ドリーム』、『徳恵翁主(덕혜옹주)』、『尚衣院』などが記憶に新しいですが、コ・スさんの出る映画は、その演技力によってまず失敗がないなあと思います。♪ヽ(´▽`)/


原作は1955年のビル・S・バリンジャーの米国小説『歯と爪』であり、この名作を底辺に敷いているだけあって、台詞の文学的余韻がよかったり、成熟して節制された感情演出が逸品でした。最初の緊張感あふれる法廷争いもよかったですが、私は特にコ・スさんとイム・ファヨンさんの切ない夫婦愛が何よりも愛らしかったです。願わくば、推理モノということを安っぽく表現したような改題をせずに、題名は原作のまま『歯と爪』でよかったような気もします。


日本から独立したばかりの京城(ソウル)で、残されているものは一本の指だけという謎の殺人事件が発生し、京城最高の資産家と、過去を消し去った正体不明の運転手が絡み合いながら展開していくサスペンススリラーです。幻想的な映像処理が独特で高尚でもあり、特に私たち日本にこういうミステリーのファンが多いし、けっこう日本的な映画なのかなあとも思いました。


そもそも『歯と爪』のストーリーは、いわゆるカットバックという形式で、一つの事件を、二つのまったく違う物語として交互に少しずつ描いていき、やがて関連がないように思えていたそれらが意外な形で一つになるというものですよね。今となっては定番の手法にもなったかもしれませんが、当時も今もその面白さは普遍でしょうね。そのストーリー上、いくつかの人格を渡り歩くような演技をしているコ・スさんが、何よりすばらしい演技力を発揮しています。


「俺は見えるものを見えなくし、見えないものを見えるようにする」――そのコ・スさん演じる主人公の決め台詞が、とっても印象深く文学的余韻を残す秀逸な作品でしたよ!お勧めです!ヾ(≧∇≦)〃♪



【あらすじ】 解放後の京城、巨大な石造邸宅で二人の男が向かい合う。そして鳴り響いた6発の銃声。最初の申告者の電話を受けて警察が出動し、運転手チェ・スンマンを殺害した嫌疑で京城最高の財産家ナム・ドジンが逮捕される。しかし、現場に残されたものは死体を焼いた痕跡と、血の跡、そして切り取られた指だけ。ミステリー事件を前に熾烈な法廷攻防が展開するが…。


正体不明の運転手チェ・スンマン(コ・ス)、京城最高の財産家ナム・ドジン(キム・ジュヒョク)、事件を揉み潰そうとする弁護士(ムン・ソングン)、有罪を立証しようとする検事(パク・ソンウン)。緻密に計画され、残忍に殺害された殺人事件。このすべては誰かが設計したトリックだ!



















映画『石造邸宅殺人事件(석조저택 살인사건)』(チョン・シク監督、キム・フィ監督)予告編。

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「1945年、地獄島『軍艦島』、そこに朝鮮人たちがいた」


公開前からの話題作として先月末にすぐに観に行ったのですが、なかなか感想を書く気にならなかった映画『軍艦島(군함도)』(リュ・スンワン監督)ですね。「日本統治時代に長崎市の端島炭坑で強制徴用された朝鮮人が命がけで島を脱出する姿を描いた」というのはいいのですが、フィクション色があまりにも強すぎて個人的にとても残念でした。俳優らの演技がよかった分だけ悲しいのですが、これがただの娯楽映画ならばともかく、扱っている題材が題材であるため、残念ながら失敗作ではないかという個人的評価です。


「軍艦島」の愛称で知られる長崎市端島は、明治時代の石炭掘削坑が、2015年に「明治日本の産業革命遺産」23施設の一つとして世界遺産に登録されました。後に徴用に利用された場所がそのように称えられることに対する韓国の反発も理解はできますが、それにしても監督は、その「反発」の感情に流されたのか、あらゆることを盛り込みすぎてしまいました。



●無意味な「親日派糾弾」


その盛り込み要素の一つとして個人的に私が一番観ていてつらいのが、このような、いわゆる「日帝時代」の悲劇の歴史を描く時に、なぜか最近は韓国人同士の対立ばかりが描かれるということです。流行の「親日派糾弾」ということなのかは知りませんが、日本統治下で共に国を失っている非常な状況の中で、たとえ国を裏切る人が現れたとしてもそれを責めることができる人は誰もいないはずなのに、なぜことさらそればかり描こうとするのか。


韓国のテレビで、実際にこの「軍艦島」に徴用されたハラボジが取材を受けていましたが、「思い出すのも嫌だから、どうか尋ねないでくれ」といっていました。そのような生き地獄を生きて死んだ人たちの間に対立や裏切りがあったなどということが、仮に本当にそれがあったとして、そんな所の善悪を描くことに何か意味があるのかということです。


前回の南海のドイツ村の記事でも、進んで赴いたドイツでの炭鉱労働でさえ、事故死や自殺者が多発したということを書きました。坑道の行き止まりを表す「マクチャン」という韓国語が、現代韓国語として人生の行き詰まり、「万事休す」の意味の言葉になっているのをみても、その炭鉱徴用の現実を描くだけでも充分に映画にする価値があるだろうに、それをわざわざ復讐劇のような“痛快アクションブロックバスター”にしてしまったことの罪過は大きいだろうと思います。



●俳優の演技はよかったのに


ということで、その動員数にもかかわらず、韓国におけるこの映画の評点は実に低い所にとどまって、批判の記事も数多く、それを受けてリュ・スンワン監督は国内のすべての映画関連団体から脱退してしまいましたが、日刊紙『朝鮮日報』は、「監督自らが、作品性と大衆性・歴史性・想像力の分かれ道で、どれもあきらめずに追い続けた結果、その場で足踏みしているような状態」に陥った、と評しながら以下のような感想を載せました。


「朝鮮人労働者たちが『火炎瓶』を作って日本軍に投げ付けるシーンや、チェ・チルソンに追従する朝鮮人たちがライフルを持って日本軍を狙い撃ちするシーンは、むしろ西部劇を連想させる。軍艦島に潜入した後、朝鮮人の脱出を陣頭指揮する光復軍所属OSS(米戦略情報局)要員パク・ムヨン(ソン・ジュンギ)の活躍を見ていると『スーパーヒーローがアウシュビッツ収容所に潜入してナチスの兵士たちと戦う活劇』を見ているような錯覚に陥る」


いっぽうでこの映画によい話題があったとすれば、主人公としてとてもよい演技を見せてくれたファン・ジョンミンさんが、この映画で出演作累計1億人動員の快挙を遂げたということと、ソン・ジュンギさんがソン・ヘギョさんと、この映画公開前に婚約を発表し、今年10/31にめでたく結婚されることになったということくらいでしょうか。2017年夏の最大の話題作がこのような結果になって、韓国映画ファンとして実に悲しかったですね。(´ぅ_ ;`)



【あらすじ】 1945年、日本統治時代。京城パンドホテルの楽団長ガンオク(ファン・ジョンミン)と彼のたった一人の娘ソヒ(キム・スアン)。そして、鍾路(チョンノ)一帯を牛耳ったチンピラのチルソン(ソ・ジソブ)、日本統治下であらゆる苦難に遭ってきたマルリョン(イ・ジョンヒョン)ら、各自違った背景を抱える朝鮮人たちが、「日本で稼げる」という言葉に騙されて「軍艦島」に向かう。だが、彼らが乗った船が到着した場所は、朝鮮人を強制徴用する“地獄の島”だった。何も分からないまま連れてこられた朝鮮人たちは、海底1000メートルの深さの中で、毎日、ガス爆発の危険と隣り合わせながら労働を続けなければならない。ガンオクはどうにかして監視の機嫌を取り、娘ソヒだけでも守るためにあらゆる策を尽くし、チルソンとマルリョンは各自の方法で苦痛な一日一日を耐え抜く。いっぽう、戦争が終結に向かうと、光復軍所属OSS要員ムヨン(ソン・ジュンギ)は、独立運動の主要人物であるユン・ハクチョル(イ・ギョンヨン)救出作戦の指示を受けて「軍艦島」に潜入する。日本全域にアメリカの爆撃が始まり、敗戦色が深まった日本は、朝鮮人に犯したすべての蛮行を隠すため、彼らを坑道に閉じ込めたまま爆破しようと計画し、それに感づいたムヨンは朝鮮人全員で「軍艦島」を脱出することを決心するが…。







































映画『軍艦島(군함도)』(リュ・スンワン監督)予告編。

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