■博多もつ鍋が韓国人には実は人気がなかったという事実の裏側！´▽｀)/

博多名物の美味しいもつ鍋を故郷・韓国の方々にふるまってくださったのですが…。^^;

これは一番最近行ってきた九州ツアーの写真です。梅が満開でとってもきれいでした！ヾ(≧∇≦)〃♪

私は毎年、儒教総本山「成均館」が主催する「儒教アカデミー」の講師として全国各地の「郷校」で日韓文化比較の講義を担当していますが、今回はその関連で全羅南道康津郡「康津郷校」の関係者の方々、儒道会長はじめ40人を日本にお連れすることになりました。その後、地域の新聞にも紹介されましたね。

実際、2月末には郷校で最も重要な行事である、孔子をはじめとする儒教の聖人たちに祭祀を捧げる「釋奠大祭」もあったため、とても忙しい中でのツアー準備ではあったのですが、たくさんの方が参加されて、福岡の立派な「ロイヤルホテル宗像」でのセミナーも無事に行うことができました。

福岡県では太宰府天満宮や福岡タワー、大分県では別府温泉や湯布院、佐賀県では鏡山公園や唐津城などを観光し、いつもの楽しいコースではあったのですが、今回、いろいろ美味しいものを食べる中で、実は反応が意外だったのが、博多名物の「もつ鍋」を食べた時でした。

前回のツアー紹介でも書きましたが、韓国人は海外に行っても、現地料理よりも韓国料理を一番喜ぶ人たちで、長い旅行だと必ず韓国料理を一度は食べないといけないものなのですが、今回のツアーでも1ヵ所韓国料理店を入れたわけです。

その名も「韓国家庭料理・百済」（佐賀県鳥栖市）であり、ご主人は我が家と同じ、日本人の旦那さんと韓国人の奥さんのご夫婦です。故郷から団体のお客さんが来るということで、店を貸切状態にして利益度外視でおもてなししてくださったのはいいのですが、問題はこの日出てきた料理が、厳密には韓国料理ではなく、日本で韓国人が始めた博多名物「もつ鍋」だったことですよね。

そのそも日本のホルモン焼き、焼肉自体が、困難の多かった在日コリアンの方々が、日本の精肉店さんから、ほとんど捨てられていたような内臓を買い入れて、それを炭火で焼いて食べさせたことから始まったとされていますが、この博多のもつ鍋に関しては、まさに福岡市にたくさん存在していた在日の炭鉱労働者の方々が食べていた料理であり、戦後、それを日本人の間に広げたというものであるわけです。

結局、「韓国料理」ではないので、韓国人の口に合わなかったわけですね。日本にいる時には私もこの「もつ鍋」が大好物だったのですが、今食べるとやはりかなり脂っこく感じられてしまいました。韓国人が一番嫌いな感覚が脂っこさであり、次が逆に味が淡白すぎることだと思うのですが、そもそも脂っこさを封じ込めるために加えるのが韓国料理の極端な辛さなわけですよね。

そうなると、もつ鍋はかなり淡白で薄味であり、みんなとにかくキムチを何度もお替りしながら頑張って食べていました。キムチは完全に韓国の味だったし、とても美味しかったです。たぶん日本では別料金になるはずのキムチの無限お替りも追加料金を取らずにどんどんふるまってくださったことが感謝でしたね。

とにかく私は、その当時の在日の炭鉱労働者の方々も、けっして自分たちの口に合って、美味しくて食べていたというよりは、やむを得ずに食べていたのだろうなあということが分かって、胸が痛くなってしまいましたね。(>_<)