今日の朝行われた我が家の秋夕名節の茶礼です。♪ヽ(´▽`)/
民族の名節「秋夕(チュソク)」の当日であった今日は、ハラボジの家に集まった親族でご先祖に対する「茶礼」を捧げました!ヾ(≧∇≦)〃♪
ところで、韓国において今回の秋夕で話題になったのが、4日前の9/6に儒教の本山である「成均館」の儀礼定立委員会が発表した「茶礼床(※床はテーブルの意味)」をぐっと簡素化する標準案でした。まさに台風11号の被害で、「どうやって秋夕を迎えるんだ」という雰囲気の中、一種の朗報のように伝えられていましたよね。
私も成均館の講義を担当している立場で、実はそれを発表した成均館儀礼定立委員会のチェ・ヨンガプ委員長から直接その知らせをSNSで受けましたが、「先祖を思う心がいちばん重要なのに、私たちはいつの間にか形式を重要視する文化になってしまった。多くの方が考えている茶礼床の『紅東白西(赤いものは左、白いものは右)』や『棗栗梨柿(左から順に)』というような規則は古来の文献には存在しないもので、後に誰かがつくった言葉に過ぎない。私たちが昔の礼書をすべて調べた上で発表する今回の標準案では、並べる食べ物の種類が大幅に減らされたが、今年の秋夕はずっと軽い心で楽しく迎えられるのではないかと思う」ということでした。
今回の標準案では、茶礼床に上げるのは、「松餅、ナムル、焼いたもの(肉とか)、キムチ(※唐辛子は使わない)、果物、酒」の6種類であり、最大9皿で充分、さらに家族の意向でもっと減らしてかまわないということでした。さらに驚いたのは、名節の準備のいちばんの苦痛とされるのがチョン(煎)などの「揚げ物」づくりですが、油を多く使った料理を茶礼床に載せるのは礼としてふさわしくないと明言されたことですね。明らかに「揚げ物」づくりをやらなくていいという意味ですよね。
儀礼定立委員会では、このように儒教本来の儀礼を正すことで、茶礼を捧げることによる経済的負担や、男女、世代間の葛藤が解消されることを希望するということでした。実際、名節の後で家族に不和が生じるようならば、それは儒教ではないということでしたね。そりゃそうです。(^ヮ^;)
ただ、本来の儒教の教えがそうではなかったことからも分かるように、こうなってしまった原因は儒教自体ではなく、むしろ家門ごとの威信と体面が問題なのであって、「成均館」からどういわれようと、各家門ごとに誇りと伝統があるために、今回の標準案発表の意向に従うかどうかがもっと大きな問題でしょうね。
そういう意味では、我が妻の家庭はまったくこだわりがなくて、外国人である私だけがむしろこだわって、これまでネットを見ながら「紅東白西」や「棗栗梨柿」を守ってきたので、私が理解した今はいっさい問題がありませんね。ということで、今年も楽しい「秋夕」の集まりでした!♪ヽ(´▽`)/
今回成均館儀礼定立委員会が発表した「秋夕茶礼床標準案」。
我が家の茶礼床を準備している我が妻。
今年はこんな感じ。たしかに「茶礼」という言葉を思えば豪華過ぎますよね。
真ん中の色とりどりのお餅が「松餅(ソンピョン)」で、この日の祭壇の主人公ですね。
茶礼を捧げる中心はハラボジ。
ご先祖様に皆で敬拝を捧げます。
その後、ハラボジにも捧げました。
ハラボジの「徳談」を聞きます。
息子は真っ直ぐ見ていますが、本来目を合わせないのが礼儀。
今回、自分のお小遣いでハラボジに贈り物を贈ったという孫に特別お小遣いをあげています。
朝食の時間。箸とスプーンを並べている我が息子。
メインのプルコギが美味しかった。
昨日、我が家で揚げた揚げ物も真ん中に並んでいますよ。♪ヽ(´▽`)/
チェ・ヨンガプ委員長が送ってこられた、ご本人がコメントしているニュース動画。
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