■ソウル仁寺洞で韓国の「オルシン文化」を体験して来ました！≧∇≦)〃♪

豪華、韓方サンファ茶とお粥とハチミツと竜眼肉のセットが3000ウォンです。♪ヽ(´▽｀)/

●その名も「ザ・サンファCOFFEE」

これは先日、共通の友人を介して、韓国の年配の小説家の方々とお会いしてお話ししてきた時の写真ですが、韓国には「サンファ茶カフェ」なるものがあるということを初めて知りました！ヾ(≧∇≦)〃♪

「サンファ茶（双和茶、쌍화차）」というのは、韓国の伝統韓方茶の一種で、韓薬のような味がする、実に日本人には表現が難しい味のお茶です。ふつうのカフェでもメニューとしては存在していても、私は自分では好んで飲まないのですが、実は最近、韓国に長く住んでいる日本人の友人たちがけっこうこれを頼んでいるのを見かけます。

先週末にお会いした日本のご婦人も、一昨日に会った男性の友人も、カフェに入って頼んだのが、共に「サンファ茶」でした。みんな体のことを思いやる年になっているということですかね。それで、「私ももしかするとこういうのを頼まなければならない年齢なのかなあ」と考え始めたというわけです。

というわけで、私が先日行ったサンファ茶カフェは、鍾路タプコル公園の東隣にある、その名も「ザ・サンファCOFFEE（더 쌍화 COFFEE）」（仁寺洞店）。知りませんでしたが、れっきとしたフランチャイズ・カフェで伝統サンファ茶専門店です。一種の韓方薬健康カフェですよね。中に入ると韓方医院に行った時のような韓方の香りがします。

●最強の「昔のサンファ・セット」！

ブランドのマークが、スタバのような丸の中に、サンファ茶を手にした韓国の両班とコーヒーを手にした白人紳士が、地球の上に立って互いに乾杯をしているような絵になっています。すごい！(((°｀∇´°;)))

たしかにコーヒーもサンファ茶も共に苦い飲み物であって、東西洋の苦い飲み物同士の出会いということになるんですかね。サンファ茶は韓方薬ですが、コーヒーも実際、健康にはいいみたいですしね。

ちなみに漢字で「双和茶」と書くのは、陰陽の気血を調和させるということであり、気と血の巡りをよくして精神と肉体のバランスを取るというわけです。風邪の時に飲むイメージだったのですが、いろいろな心身のトラブルに効くようです。この時代にはまさに免疫力の向上に役立ちそうですね。

お会いした小説家の一人はここをいつも利用しているということでしたが、おススメが「昔のサンファ・セット（옛날쌍화）」。なんと、たった3000ウォンでサンファ茶に加えて、美味しいお粥と、蜂の巣そのままの甘いハチミツと、やはり甘い「竜眼肉」ドライフルーツがついてくるのでした。こんな最強メニューがあったんですね。

ハチミツというと万能薬ともされますが、純度が問われるわけで、蜂の巣そのままの固形物が入っている純度はすごいですよね。さらにライチのような小さな実を干した「竜眼肉」は、滋養強壮、免疫力アップ、更年期や不眠に対する効果、腎炎や肝炎の回復効果などが注目される優秀な漢方薬でもあります。これを毎日飲んだらかなり長生きしそうです。

●韓国のオルシン文化発信地

小説家の方々とお会いしたのは、最近の韓国文学の日本での人気についてお話しするとともに、彼らの作品の日本への紹介について相談に乗ることになったからなのですが、「オルシン（年配者、어르신）」たちであるため、思いがけず鍾路のオルシン文化体験にもなりましたね。

「ザ・サンファCOFFEE」は2014年にこの鍾路に本社ができて、翌年から、韓国最大の韓方薬材市場である京東市場、仁寺洞、東大門、南大門などソウル中に店舗を増やし、その後、全国に、さらに全世界（ベトナム、チリ、カナダ）に広がっていますね。

鍾路のこのタプコル公園をはじめ、昔からオルシンたちが集まる地域として、まさにオルシン韓国健康文化がここから出発した、ということになりそうです。韓国では満65歳以上の人々は皆、地下鉄が無料なのですが、ありがたいことに、私のような永住権を持つ外国人にもそれが適用されるんですよね。やがては私も、無料地下鉄に乗ってはこういうオルシン仲間の溜り場に集まるようになるんでしょうかね。♪ヽ(´▽｀)/