「戻りたいなら生き残れ、必ず…」
ひさびさに韓国ドラマの紹介ですが、タイムスリップものを続けて紹介してきた流れで、最近のものとして地上波MBCドラマ『リセット～運命をさかのぼる1年（365 : 운명을 거스르는 1년）』（→ホームページ）をご紹介してみます。タイムスリップミステリーが大好きな私にはとっても面白かったです！ヾ(≧∇≦)〃♪
イ・ジュニョクさんとナム・ジヒョンさん主演の30分ずつ24話、日本のテレビなら、中間に1度CMが入る1時間ずつ12話ということですよね。この作品は何がすごいといっても、後半の無情過ぎるどんでん返しラッシュです。結局はそのための話だったと、結末から振り返れば納得せざるを得ないですが、一つひとつに出会う時の「え"～っ！」という裏切られショックというものは、思わず海に向かって叫びたくなるほどでした。「ひどいぞ～！登場人物に対する私の愛を返せ～！」(^^;)
ある所に集められた男女11人が、ぴったり1年前に戻ることができる時間旅行の提案を受けるのですが、それは肉体が旅行するのではなく、意識だけが今のまま1年前の自分の体に入るということでした。それを「リセット」と呼びます。
宝くじの当選番号を覚えておくとか、各自自分なりの目的を胸に、ちょっとした幸運のつもりで参加する10人（1人は辞退）であり、過去に戻ってそれぞれに新しい選択をすることで、最初はそれなりに目的を果たして、「よかったよかった」という感じに、メンバーの一人が運営するカフェに集まって「リセッター」同士の仲良し交流を始めます。
ここで人物それぞれのイメージができて、日本的にいえば「仲間」としての連帯感がしっかり出来上がるわけですが、それ以降、このすべてが無情に壊されていきます。それは実は背後にあった大きな犯罪のゆえであるとともに、一人ひとりがそれぞれに自らの真実を隠していたためです。
ちなみに韓国語では「どんでん返し」とはいわず、ふつうに「反転（반전）」といいます。あと、そのように後から明らかになる、隠されていた事実をあらかじめ示す伏線のことを「釣り餌（떡밥）」というのですが、そういう「釣り餌」たちがいろいろあったにもかかわらず、あまりに予想外の「反転」ばかりなので、単に「？」でしかなく、最初は「なんか気が散る話だなあ」とだけ思って見ていました。(>_<)
結果的には「そういうことだったのか！」ということなわけですが、それが意外であるばかりかひどすぎる話であって、なんだかんだでイ・ジュニョクさん演じる主人公を筆頭にかわいそうな話です。でも、そこはほら、「リセット」ということが許される世界ですからね。重い心の傷が癒えないまま、時間旅行ということは結局、そういうことなんだろうなあと思いました。（意味深！）
ところで、私も1年前に戻ることが許されるなら挑戦するかなあと思いましたが、1年前も今のようなコロナ事態の中ですから、やっぱりやめます。どんな未来でも、未来に向かうほうがいいですよね！♪ヽ(´▽｀)/
【あらすじ】 自分のせいで先輩刑事が殺された過去から憂鬱な毎日を送る刑事チ・ヒョンジュと、不慮の事故で車椅子生活を余儀なくされた人気ウェブ漫画家シン・ガヒョン。失意の日々を過ごしていた2人のもとに、ある日突然、精神科専門女医イ・シンから電話がかかってくる。彼女から「現在の記憶を持ったまま、1年前に戻れる」と聞き、2人は指定された施設を訪問。そして、同じように集められた8人の男女とともに1年前に“リセット”し、人生をやり直すことに。しかし、参加者が次々と謎の死を遂げる連続殺人事件に発展。ヒョンジュとガヒョンは“リセット”の秘密と事件に挑み、運命を変えようと奮闘するが…。
MBCドラマ『リセット～運命をさかのぼる1年（365 : 운명을 거스르는 1년）』。
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