●夫婦で麗水と南海を旅行しています
今日から夏休みで、夫婦で全羅南道の麗水(ヨス)と慶尚南道の南海(ナメ)を巡るツアーに参加しています。毎年、主に韓国の島を回るツアーに二人で参加するのですが。今回も麗水の金鰲(クモ)島に船で渡る予定で、今日は2012年の麗水海洋エキスポが開催された跡地から歩いて渡れるようになっている梧桐(オドン)島を観光しました。
我が妻は登山が趣味で、毎月、山岳会で全国各地の山を歩き、私は講演や文化交流ツアーで、韓国各地と日本を回っていますが、夫婦でどこかに行く時には、二人ともふだん行かない所、二人とも行きたい所、ということで、韓国の「島」ということになっているんですよね。
実際、昔は日本観光にもよく行ったし、遠くはブラジルにも行ったものですが、今となってみると私も妻も韓国の山河が性に合っていて、とりあえず韓国の隅々を見てみたいという方向になっています。人気の島はだいたい二人で行きましたが、南の海はあまりにもたくさん島があるので、面白そうな所がまだ残っていますよね。
●梧桐島のツバキの悲しい言い伝え
梧桐(オドン)島は、今では道がつながって陸から歩いて行けますし、「ツバキ列車」という遊園地のような乗り物に乗って行くこともできますが、ツバキの木で覆いつくされたとっても美しい島で、いったん林の散策コースに入るとひんやり自然のクーラーの中にいるようです。
梧桐島は「桐(きり)」という字でも分かるように、そもそもは梧桐の木、すなわちキリの木が群生した島だったのですが、そのキリの木を求めて鳳凰がやってくるため、「新しい王が現れる」ことを意味する鳳凰が来るということは、王が入れ替わることを意味し得るとして、高麗の恭愍王がキリの木をすべて切らせたというわけですよね。でも実際、その後、数代で高麗が滅びて朝鮮の王に王位を譲ることになるので、運命には逆らえなかったということでしょうね。
ということで、今は毎年赤く美しいツバキの花が見られるし、ツバキのマークの街頭も灯るようになっているのですが、実はこの梧桐島のツバキには悲しい言い伝えがあります。
昔、この島に島流しになった夫婦が、畑を耕し、漁をしながら助け合って暮らしていたのですが、ある時、夫が漁に出ている間に泥棒がやってきて、妻の体まで要求したため、妻は操を守るために逃げて崖から飛び降りて死んでしまったというわけです。夫は海に浮かんでいた妻の遺体を収めて島の頂上に埋めたのですが、その後、妻の墓から、その貞節を象徴するように雪の中に赤い花をつけるツバキが咲いたといいます。歳月が流れ、その妻の墓のツバキは島全体に広がって今のような姿になったというわけですが、それゆえツバキは「女心花」とも呼ばれ、その美しさがその妻の美貌を表しているということです。まさに儒教の国・韓国らしい悲しく美しいお話ですね。(*´▽`)/
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