■妻の誘いには従うべきだなあという話(((°`∇´°;))) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

2号線三成駅2番出口を出てまっすぐ行くとあるサンサン・アートホールで演劇を観ました!



●牧師でベテラン俳優の味わい深い舞台


昨日は、我が妻と二人で三成駅の近くのアートホールに演劇を観に行ってきました。妻の職場の同僚が観て来て、とてもよかったということで、妻の誘いで一緒に行くことになったものです。(*´▽`)


イム・ドンジンさんという、50年の経歴を持つベテラン俳優のモノドラマ(一人芝居)『恋しい、恋しい(그리워, 그리워)』ですが、まずその演技の味わいの深さに感動しながら、家族や人生についてとても深く考えさせられました。イム・ドンジンさんは実はキリスト教の牧師さんでもあるんですが、やはりその内面の深淵を感じさせましたよね。


舞台は、70歳を過ぎた主人公が、妻に先立たれて、独り暮らしをするために引っ越してきたマンションの一室。まずは一人娘のウェディング写真の置き場所を決めるところに始まり、妻の遺品であるチェロのケースに傷をつけたことで、引っ越し屋にクレーム電話をするシーンが続きます。


物語は、主にその娘の写真に話しかける形で回想を中心として流れ、やがて、その娘もまた交通事故で亡くなったのだということが分かります。さらにその亡き娘の子供である孫娘との電話のやり取りなどを通して、現在において話が展開していきますが、味わい深い人生を生きてきた主人公が語る言葉の数々は、それだけでも学ぶことが多く、人生について牧師さんが客席に説教をしているかのようにも見えました。



●ドラマ『懲毖録』の主役たちに会えました


しかし後半、あることをきっかけに物語が急展開すると、そこから、主人公自身も気づいていなかった、亡き妻と娘の真実が明らかになり、ちょっと衝撃的な展開になります。私はそのラストに向かう悲劇的な展開がどうしても受け入れがたくて、何とか収拾はされるのですが、舞台が終わっても、後味がとてもよくなかったのですが、でも我が妻は「それが人生というものだ」とすっかり達観して、私よりも深い感銘を受けていたようです。


物語の中でも明らかにされたことですが、たとえ夫婦であって、たとえ四六時中共に生きてきたとしても、その立っている立場が違うために、考え方が違うし、勝手に誤解し思い込んでいるし、だからこそ、これからもまだまだ死ぬまで、あるいは舞台の内容のように死んでからも、互いに刺激を与えていく部分が多く、まだまだ何も安心したり甘く見たりしてはいけない、学びと経験の日々が残されているんだなあと思いましたね。(((°`∇´°;)))


それはそうと、私が今回の主人公であるイム・ドンジンさんを知っていたのは、昨年KBSの『懲毖録(징비록)』という歴史ドラマをとても楽しみながら観たからだったんですよね。秀吉の朝鮮出兵の時に国を守るために最も大きな功績を立てた、領議政(総理大臣)・柳成龍のドラマだったわけですが、イム・ドンジンさんはその柳成龍と並ぶ臣下の役を好演されていました。


そして!今回、開演を待っていた時に、私が座っていた長椅子の隣に座っていた方々が誰でしょうか?!その『懲毖録』で主人公の柳成龍役を演じた俳優のキム・サンジュンさんと、王様・宣祖役を演じたキム・テウさんだったのでした!お二人とも大好きな俳優さんだったので、お近くでお会いできて感激しました。そういうことでも、やっぱり妻の誘いには従うべきだなあ、と思いましたよね。(*´▽`)/



夜8時から90分間の上演です。



俳優仲間、関係者からたくさんの花束が集まっていました。



私は悲劇的展開の後味が悪かったのですが、我が妻はそうとうよかったようです。



期間:5/9~6/25 場所:KT&G상상아트홀 時間:90分 R席6万ウォン、S席4万ウォン
予約:인터파크 1544-1555, 問い合わせ:컬처마인 1566-5588



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