●扶余のお勧めは「ハスの葉ご飯」!
「日本人ブロガー公州・扶余・青陽の旅」、レポート第6弾。扶余郡の最後は、こちらの美味しいもので締めていきます。それが、1千万輪のハスがあることで有名な「宮南池」のハスの葉で包んだ「蓮葉ご飯(연입밥)」です!(*´▽`)
ハスの葉自体は食べられないのですが、ハスの葉に包んで蒸したもち米がとってもモチモチして香り高くて美味しいです。それをいただいたのは、扶余郡の中では繁華街に属する街の中央にある「百済の家(백제의집)」という食堂。ここの「百済ハスご飯(백제연밥)」というメニューですが、15000ウォンで「蓮葉ご飯」の他に、牛肉のプルコギ(150g×人数分)と、さまざまなナムル類が出てきます。ちょっとした韓定食ですよね。
食堂に行く前に、その「宮南池」を見学しましたが、「宮南池」は三国時代の「三国史記」にも出てくる古い人工池で、「武王39年(638年)3月に王と王妃が船を浮かべて遊んだ」という記録があるため、それ以前にできたものだそうです。1千万輪のハスはまだぜんぜん咲いておらず、残念でしたが、満開の時の様子を写真で見ると、本当に息を呑む美しさですよね。
それはそうと、ここは何よりもドラマ『ソドンヨ(薯童謡)』のゆかりの地として知られている場所。日本にもファンの方がいらっしゃいますよね。いわゆる百済の武王の若い頃である薯童(ソドン)王子と新羅の善花(ソナ)姫の愛の話ですよね。敵国同士の王子と姫の恋ですから、ロミオとジュリエットのようなテーマなわけですが、夏にここで開かれるハスの祝祭の名前も「薯童ハスの花祝祭(서동연꽃축제)」であり、あちこちに立っている男女のキャラクターはもちろん「薯童(ソドン)」君と「善花(ソナ)」ちゃんなわけですね。♪ヽ(´▽`)/
●「宮南池」に伝わる武王誕生秘話
で、なぜこの「宮南池」が薯童王子のゆかりの場所であるかというと、もともと伝説では武王がこの池の竜神の子供だからなんですよね。昨日に続いて、その伝説を簡単にご紹介しますと、昔、この地に若くして夫を亡くした寡婦が暮らしていたが、ある日より一人の若者が家を訪ねてくるようになった。当然、警戒し、遠ざけなければならない立場だが、どこか親近感を感じさせ、いつか見たことがあるような気がするし、床に入ってくるのだが、それは夢を見ているようでもあった。若者は朝になるとどこかに消えてしまった。
それがいく晩か続いた後、寡婦のお腹が大きくなって子供を身ごもったことを知り、それを実の父親に相談したところ、父親は悩んだあげく、娘に「それでは今晩にもその若者が来たなら、その服に糸を縫い付けておきなさい」といった。そして、その夜、寡婦はいうとおりにして朝を迎えた。翌朝、糸をたどりながら若者の住処を探してみると、その糸が「宮南池」の中に続いていたのだが、糸を引き上げてみると、その先はなんと、一匹の大きな魚竜(竜と魚の混ざった想像上の動物)につながっていたという。
やがて寡婦には男の子が生まれたが、気骨たくましく、大丈夫としての容貌を備え、孝行心と情け深さで多くの人々を従わせた。彼こそは後に新羅の善花姫と結婚した、百済30代武王であったのである。めでたしめでたし。
ということで、「宮南池」のそういったロマンを思いながら食べる「ハスの葉ご飯」はまた格別でしたよ!ヾ(≧∇≦)〃♪
【行き方】 「宮南池」は地図の一番南。食堂「百済の家」は扶余市外バスターミナルからそれほど遠くない場所にありますよ。
住所:충남 부여군 부여읍 관북리 119-1
電話:041-834-1212
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