少し前に訪れた、全南求礼郡の名山である智異山の老姑壇西側にある華厳寺です。三国時代の544年に、インドの僧侶・縁起が建てたと記録されています。
建造当時、ここは百済でしたが、なんでも、その後の統一新羅の時代を通して、華厳経伝播の母胎となってきたそうです。
ただし、秀吉の朝鮮出兵で木造建築は一度全焼し、僧侶たちも皆、殺されています。当時、華厳経をすべて石に刻んで、建物の周りを囲んでいたという膨大な石経も、その時に壊されて、今は一部が破片としてだけ残されています。長い間、廃墟となって、その後に今の姿に再建されています。
ちなみに、悲しいことですが、韓国全国のお寺で秀吉の朝鮮出兵の時に同じような被害を受けていない寺を探すことは難しいです。
寺内の美しい建物は、ほとんど、国宝や宝物に指定されています。でも、やはり古い時代の建物には色がなく、時代が新しいものほど、韓国のお寺に独特の色である緑と赤を基調とした色が塗られていますよね。
韓国では、木造の建物にカラフルな色彩で花などの模様を描くことを「丹青」といいますが、ちなみに、これが最も華麗だったのは高麗時代で、その後、朝鮮時代に入ってからは、儒教思想の禁欲志向で青と緑を中心とした抑えた色になったという話です。基本的には陰陽五行の五色(青、赤、白、黒、黄)になっているらしいですが。
桜で有名なお寺なので、まだ桜が咲く前に行ったのは残念でしたが、でもいろんな種類の梅が満開でとても美しかったです。(*´▽`)
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