[映評] 世界が止まった!たった一人を残して… | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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カン・ドンウォンとコ・スの『超能力者』、DVDで観たんですが、なんでこんなに面白い映画を映画館で観なかったか、後悔しました。当時、公開と同時に見た友人が、怖いし観たことを後悔したといったためなんですが、私は観なかったことを後悔しました。二人ともカッコよく、示唆するものも大きかったです。好きな映画にまた一つ増えました。(*´ヮ`)/


何といっても、悪役のカン・ドンウォンと主人公のコ・ス、その両方が、私にはとても魅力あるキャラクターでした。確かに女性陣には残酷に見える所もあるでしょうが、これは全体をSF的な世界観でご覧になったらいいと思います。


この映画の分類はしっかり「SF」となっています。韓国で評点がイマイチ低いのは、たぶん「SF」というものが韓国では日本より子供っぽく見られているためではないかと考えます。その深い意味をあえてみないで、性急に評価した結果だと思います。


カン・ドンウォンが好きな私は、最初、彼が悪役であることが納得できなかったのですが、オープニングに流れる彼の子供時代をみると、決して理解できない悪人というわけではありません。息子が人と違うことを否定的に捉えて殺そうとまでしたお母さんによって、彼はああ生きるしかなかっただということが最初に示されます。


そのような能力者のカン・ドンウォンと、我らが貧しい労働者のコ・スは、正反対の存在として徹底的に対照的に描かれますが、その実はとても似た者同士であり、光と影のような対の存在であり、むしろ兄弟のような存在であるということ、それがこの映画の背後に敷かれた美しい構図だと思います。


一人はすべての人を自分のために利用できる能力を持つけれど一人ぼっちであり、一人はただ人のために犠牲になるしかない弱い存在だけど、逆にそのためならばどんな不可能も可能にできる。そういう構図をみれば、実は二人はむしろ、同じ存在でありながら、心の持ち方によって住む世界がこんなにも変わるんだということの証明でもあるわけです。


ということで、あとはぜひご覧になってください。日本では公開予定がはっきりしていないようですが、これはお勧めです!ヾ(≧▽≦)ノ"♪


カン・ドンウォン君の怪しい瞳の光はいうまでもありませんが、今回はやっぱりコ・スさんがカッコよかった。ちなみに彼の名前は本名であり、漢字で書くと「高洙」さんなんですよね。実際、あんなにルックスも性格もいい彼が、貧しい労働者をしているという設定自体が、まさにSFだったといえまよね。ははは。



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