■『アテナ』で記憶に残った三つのこと! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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ちょっと前になりますが、2/21に『アイリス』のスピンオフドラマである『アテナ~戦争の女神』が終了しました。まずは、撮影中の怪我にも打ち勝ち、最後はプロ根性で点滴を受けながら乗り切ったというチョン・ウソンさんに拍手を送ります!!


ただ感想としては、出てきた俳優にもよるでしょうが、危なくて深刻な感じだった『アイリス』に比べると、今ひとつハラハラドキドキに欠けていて、ちょっと、キムタクの『Mr.ブレイン』くらいのテイストなのかなあ、とも思いました。でもまあ、『アイリス』的な世界をまた別の角度から見た、そのままスピンオフドラマとして楽しめましたよ!


ということで、『アテナ』で記憶に残った三つのこと――。




韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!



■1. 敵味方二人の男性主人公の、ユン・ヘイン(スエ扮)に対する執着のような愛。


序盤のイ・ジョンウ(チョン・ウソン扮)の、ちょっと情けないくらいの一目ぼれと一方的なアタック! いくら別れたとはいえ、過去のハン・ジェヒ(イ・ジア扮)との愛はいったい何だったのか?と思うほどの彼女への無情が対照的!特に、ストーリー全体を通して、あまりにもかわいそうなハン・ジェヒの運命は、まさに踏んだり蹴ったりとしか表現のしようがない!美しいのに!(´ぅ_ ;`)


そして、韓国人は「心臓」が大好きとブログには書きましたが、ソニョク(チャ・スンウォン扮)が、ユン・ヘインに対する愛を表現した台詞、「あの娘は私が責任持つ。なぜならヘインは私の全部であり、私の心臓だからだ!」。それに対して、イ・ジョンウがソニョクの心臓に銃を突きつけながらいうのが、「お前の心臓には霊魂がない!」。お返しに、ソニョクが、「お前は私の心臓には霊魂がないといったが、お前のせいでそれが本当になった。心臓のない悪魔がどれほどおそろしいか見せてやろう!」。そして、最後にソニョクがヘインにいう言葉、「大丈夫だ。どうせお前のゆえに脈打っていた心臓だ…」。どんだけ心臓なの?!


あまりにも「心臓、心臓」というから、ホントにソニョクとヘインの二人で、心臓移植の約束でもあったのかなあ??????と思ってしまいました。(*´ヮ`)/


■2. 男としては脇役のほうが格好よかったかも!ヾ(≧▽≦)ノ"♪


上のように主人公格の男二人の役柄がなんか現実が見えていないみたいなので、逆に引き立っていたのが、スーパージュニアのシウォン君とか、終盤に出てきて最終回でカッコいいアクションも見せてくれた東方神起チャンミン君とか、往年の先輩アイドル歌手であるキム・ミンジョンさんでした!


特にキム・ミンジョンさんは、北朝鮮の情に厚いスパイ崩れという役が特異で、北ナマリでたいそうなギャグも飛ばし、ベテランの味のある縁起を見せてくれました。特に序盤、あまりにも主人公たちから相手にされないので、「オレの言葉はオレにしか聞こえないんだなあ」とつぶやく台詞が笑えましたね。結局一番、男らしかったかも。


そして、前述のかわいそうなハン・ジェヒに対して、シウォン君が最後に「ヌナー!」と呼んで涙で愛を表現したシーンが最終回で一番、泣かせる場面でしたよ!


■3. 車はKIAしかないのかいっ!という特殊な世界!(^^;)


スポンサーなのは分かりますが、世界中どこにいっても、敵も味方も起亜(KIA)の車ばかりに乗っているって、さすがに変ですよね。(^ヮ^;)でもそのおかげで、この私まで、一番多く出てきた「K-5」がやたら格好よく見えるようになってしまいました。


実際、昨年12/13から始まったこのドラマのおかげで、この起亜「K-5」は、今年1月の一般車販売で、それまで1位を走っていた現代(HYUNDAI)の「ソナタ」を抜いて、韓国内販売台数1位になっているんですよね。(「ソナタ」6323台、「K5」6346台)


それで、なんと、販売が追いつかずに今は、かなり待たないと手に入りにくい車になっているのだそうです。(^^;)



韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!
ドラマ中、やたら目立っていた起亜「K-5」とチョン・ウソン。


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やたら目立っていた「K-5」のカーシーン。



オマケ…■けっこうイケてきた韓国の車のデザイン


ということで、男性として好きな車の話をさせていただきますが、長い間見てきて、最近は韓国の車もけっこうデザインが美しくなっていると思います!起亜は2006年、フォルクスワーゲン・グループのペーター・シュライヤー副社長(デザイン統括担当)を獲得して、デザインを革新しましたし、実際、今回、国内で起亜車より現代車の売り上げが下回ったというのも、逆にいうと現代が国内を考えずに、世界をターゲットにしたデザインに切り替えたせいでもあるわけです。それで現代車も海外ではけっこう伸びています。


現代が世界を狙うそのデザイン哲学というのが、「フルイディック・スカルプチャー」というんですが、水の流れをイメージして“彫刻化”したものなのだそうです。韓国では「K-5」に負けたけれど、この「ソナタ」も、現代の北米デザインセンターを総括していたフィリップ・ザック首席デザイナーが、そのコンセプトのもとにデザインしたんですね。この人はもともとGMのデザイナーで、今年初めに2年ぶりに古巣のGMに戻ってしまっています。


ちなみに、韓国でも輸入車の販売はどんどん伸びているのですが、肝心の日本車の販売が伸びずにいます。トヨタ、レクサス、日産、インフィニティ、ホンダ、三菱、スバルの7ブランドが韓国に進出しているのに、今年1月の日本車全体の販売実績は1625台で、輸入車全体(8659台)のわずか19%です。


その原因は、円高とデザイン。円高は仕方ないにしても、デザインについては、実は現代などがけっこう毎年のようにモデルチェンジを行うのに対して、日本車のモデルチェンジ周期が5~6年だということがあるんですよね。


韓国の男性って、けっこうステイタスシンボルとして車に乗るので、新しいモデルがどんどん出てくる場合、新車を買うことはそれだけ他の人に差をつけることになるので、けっこうモデルチェンジの早さ、デザインの新しさに力があるのでした。(*´▽`)


ということで、日本で『アテナ』をご覧になる方はぜひ、起亜「K-5」のカッコイイデザインにも注目ください!(って話がずれた感じが…^^;)



韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!
「フルイディック・スカルプチャー」で水の流れをイメージして“彫刻化”された現代の2011年型「ソナタ」。



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