[映評] スキャンダルか新血統主義か(?) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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今年の初めに日本でも上映されたチャ・テヒョンの『過速スキャンダル』(2008)、DVDを手に入れてもう一回観ました!やっぱりこの作品は保存版。2008年12月に韓国で初登場1位、その後、830万人を動員して、歴代興行ランキング第6位を記録した大ヒット作です。^-^*)♪


個人的に保存版の一番は、1000人のオーディションで選ばれたという子役、ワン・ソクヒョン君のかわいらしい演技。チャ・テヒョンと共に花札を打って、相手のイカサマを見つけた時のあざ笑うような表情は、まさに天才!


韓国の子供は目上の人に挨拶をする時には、ピタッと立ち止まって、両手をおへその上に当てて、「○○、アンニョンハセヨ!」と挨拶するように教育されますが、家の中ですれ違うだけなのに、さっとその挨拶をしている姿が何とも微笑ましかったです。


次に、同じく新人であるパク・ボヨン嬢の歌ですね。これもまた感動を演出してくれます。そして、「猟奇的な彼女」でおなじみのチャ・テヒョンの情けない三流男ぶりも、下手をすると悲惨な重い話にもなりかねない題材を温かく、コミカルなものにしてくれて、いつ観てもリラックスでき、好感が持てます。


「過速スキャンダル」とは、芸能人が結婚前に子供ができたことが発覚すること。ただふつうは「速度違反(속도위반)」といいます。(最近のリュ・シウォンの速度違反結婚が思い浮かびますね^^;)


もちろん、コメディなのでまじめに論ずるものでもないですが、「未婚の母」という題材自体は韓国の伝統文化からみて破格であるにせよ、一度、血を分けた親子であると分かったとたんに、何の気がねもなく、涙で互いの胸のうちを訴えるシーンには、やっぱり韓国人の情を感じて胸が熱くなります。新時代の韓国の新血統主義映画といっても差し支えないかもしれません。(*´▽`)


ただラストのドタバタは、もう少し美しくまとめてもよかったのではないかという残念さを残しますが、その口惜しさも含めて映画の温かい余韻となって残りますね。



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