『国家代表』、観ました！ これ、実話をもとにしているんですね。でも題材がリアルなわりには、演出自体はほのぼのしていて、終始、楽しんで観られました。
国旗がとうてい似合いもしないような寄せ集め選手。しかも、ぎりぎりの出場可能人数である5人しか選手が存在しないという状況。国内の劣悪な環境で、それまでまともにジャンプを飛んでみた経験もなく出場した1998年長野五輪…。この映画はそれらの実話に基づいているわけです。
劇中、チェ・フンチョル（최흥철）選手と、カン・チルグ（강칠구）選手は実名。主人公、チャ・ホンテを含めた残りは架空の名前になっています。
そして最後に、字幕で現れる後日談は以下のようなもの。
「2003年 第21回タルビシオ冬季ユニバーシアード個人戦、団体戦 …金メダル
2003年 第5回青森冬季アジア大会団体戦 …金メダル
2007年 第23回トリノ冬季ユニバーシアード個人戦、団体戦 …銀メダル
2009年 第24回冬季ユニバーシアード個人戦、団体戦 …金メダル。
いまだ、韓国スキージャンプ国家代表の登録選手は5人が全部である」
いやあ、たしかに映画になるような奇跡の感動実話であることは間違いありません。考えてみれば、キム・ヨナ選手も、自らの力で国内の劣悪な環境から世界にはばたいて、韓国のスケートの歴史をゼロから創り上げたわけですから、同じですよね。
今、韓国の最高記録であるチェ・フンチョル選手の191メートルは、国家別ランクでは世界20位に入っています。
さらに、チェ・フンチョル選手と、カン・チルグ選手の二人は今も現役。チェ・フンチョル選手の映画の後の記録は以下のようなもの。何よりも映画公開直前に、国際スキー連盟(FIS)が主催する国際大会で金メダルを取ったことで注目を浴びました。´▽｀)/
2001年 冬季ユニバーシアード大会 …銀メダル
2002年 第32回全国スキー大会 K-90 …金メダル
2002年 第32回全国スキー大会 K-120 …金メダル
2003年 冬季ユニバーシアード大会スキージャンプ団体戦 …金メダル
2003年 青森冬季アジア大会 …銅メダル
2004年 第58回全国スキー選手権大会スキージャンプ K-90 …優勝
2009年 ハルビン冬季ユニバーシアード大会スキージャンプ男性 K-125 個人戦 …銅メダル
2009年 ハルビン冬季ユニバーシアード大会スキージャンプ男性団体戦 …金メダル
2009年 FISカップ国際スキージャンプ大会ノーマルヒル K-90 個人戦 …金メダル
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