■一頭の雌馬「マミー」に学んだこと | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


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SBS『TV動物農場』



去る3/15、韓国SBS『TV動物農場』に、日本でも有名な、動物と会話ができる“アニマルコミュニケーター”ハイジさんが登場。


優秀な競走馬であった「マミー」は、ある日突然、暴れ馬に豹変した。名馬として愛されてきたこの雌馬は、騎手が背に乗ることを断固拒み、愛する主人の手も拒否して、じっと馬小屋にだけ引きこもるようになった。1年半に及ぶ、主人のあらゆる努力と愛情もむなしかった。


人の温かいまなざしさえ拒んでいたマミーは、近寄ってきたハイジさんを悲しい瞳で見つめた。すると、ハイジさんのまなざしも、じょじょにマミーと同じ悲しい色を放ち始め、彼女は少しずつ、マミーの身に起こった次のような悲劇を伝えた。


マミーは主人も知らない中で、妊娠をしていた。その事実を知らない主人はマミーを競馬に送るため、連日猛特訓し、その結果、ある朝、馬小屋の床に冷たくなった仔馬を発見することになった。


激しい訓練のせいで早産してしまったマミーは、その冷たいコンクリートの床に仔馬を生み、動かない我が子の目を覚まさせようと、全力を尽くして夜通し舐め続けたのである。


いっぽうでは、誰かが助けに来てくれることを切望したが、誰も来てはくれず、ひたすら孤独と不安の中で、仔馬を死なせてしまった、その誰もいない、恐ろしい晩を、マミーは忘れることができなかった。そして、マミーのぼろぼろになった母性は思った。


「次に無事に仔馬を生むためには、今は誰も人を乗せてはいけないんだ」――そのように思って、馬小屋の壁だけを見つめながら独り涙を流していたのである。


そうしながら、マミーがハイジさんを通して主人に対して伝えた、次の一言には驚愕せざるを得なかった。


「騎手を乗せられなくてすみません…」――なんと、マミーはその状況にあっても、主人のことをいっさい恨んでおらず、それどころか、とても深く愛している、というのだ。


主人はそれを聞いて、涙をポロポロ流しながらひたすらマミーの顔をなでた。「そりゃあそうせざるを得なかっただろう。私のほうがすまなかった…」。おそらく主人は、心のうちでその理由が分かっていたからこそ、1年半もの間、ひたすら待ち続けることができたのだろう。




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ここで最も驚くべきことは、マミーが、その自らの悲惨な事件にもかかわらず、決して人間を憎んではいなかったこと、それどころか主人を変わらず愛しており、一言目に主人に謝罪の言葉をいったという事実である。


さらに、ハイジさんはマミーに、主人や飼育士たちがどこまでも妊娠の事実を知らなかったのだということ、次は決してそのような悲劇は起こらないのだ、ということを伝えた。すると、マミーはすぐにそれを理解し、なんと、1年半もの間、あれほど拒んでいた騎手を自ら喜んで、背中に乗せたのである!


もちろん、1年半尽くしてきた主人たちの愛もあっただろうが、ハイジさんの言葉によれば、驚くべきことに、動物たちは「憎む」ということを知らない、というのである。


人間と動物の違い。それは人間は「憎しみ」を持つが、動物は「憎しみ」自体を知らないという事実なのである!!!!!!!


よく私たちは、動物世界の「弱肉強食」を、恐ろしい非情さのたとえにするが、それはとんでもない間違いだったのだ。益のない「憎しみ」によって暴虐を働く人間社会のほうが、100万倍も恐ろしく愚かなのである。


考えてみれば、食物連鎖では、食べられる動物は痛みや悲しみを感じるだろうが、しかし、それが「憎しみ」を生むことはない。いじめられてきたシマウマがライオンに復讐を誓うこともない。もちろん、ライオンもシマウマを「憎しみ」によって殺すわけではない。


人間にだけ、「憎しみ」という無益な破壊感情が存在してしまっているのである。私たちは「マニー」に学ばされる存在であるということが、何よりの衝撃だった!!


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