今週は司法書士の木藤が担当です。
昨年からお手伝いをさせて頂いている案件で、改めて実感したことがあります。
1つは地方案件です。
私が開業時からお世話になっている銀行の方がとある地方へ転勤となりました。そちらのお客様で相続の問題が発生しまして、遠方だけれども依頼することは可能ですか? とのご相談を受けました。概要からは何度か足を運ぶ必要がありそうですので、出張費などがかさみ、お客様のご負担が増える旨をお伝えしましたところ、
「近所の司法書士さんに頼むと、家族の内情が露呈してしまい。。。それから話が伝わるのが早い地域でして。。。」
なるほど、ナイーブな問題だからこそ、あえて「よそ者」に依頼するのも1つ。こちらの件は予想通りに日数を要しまして、半年経過した1月初旬に無事完了しました。
2つ目は継続的相談の件です。
定期的にご相談を受けているご高齢の方がおります。1人だけ推定相続人の方がご存命ですが、なにせ30数年も連絡が途絶えているとのことで、「私が死んでも、向こうには財産を渡したくない」というのが当初の主張でした。
足しげく相談に通っていますと、主張のトーンに変化が生じてきました。
「遺言書などを書くのは面倒だから、私が死んで法定相続で向こうが受け取る分なら構わない」
「どちらでも良くなった」
「親族には違いないから、向こうに財産が渡るのも理解できる」
などなど。
人間なので、気持ちはコロコロと変わると思います。また、特に健康面の変化から、心情面の大きな変化が起こることもあります。私達はスポットの相談もよく受けますが、スポットの相談に対してその時の最善のアドバイスをご提案することと、その回答が永続性のある「正解」であることとは、いつでも一致しているのでだろうか? ふと思いました。
私達、司法書士も微力ながら社会に恩返しをしたいと思っておりますが、距離や時間の物理的制約は必ずあります。遠方の案件もお手伝いしたいですし、可能であればじっくり時間や日数をかけて相談に乗りたいと思っておりますが、制約のある中でなかなかお応えするのが難しいことでもあります。
でも、相続案件のご相談については、まさにそういうところがポイントでもあるんだよな、と改めて実感をしました。
微力ながら、誠意を持って引き続き頑張っていきたいと思います。
昨年からお手伝いをさせて頂いている案件で、改めて実感したことがあります。
1つは地方案件です。
私が開業時からお世話になっている銀行の方がとある地方へ転勤となりました。そちらのお客様で相続の問題が発生しまして、遠方だけれども依頼することは可能ですか? とのご相談を受けました。概要からは何度か足を運ぶ必要がありそうですので、出張費などがかさみ、お客様のご負担が増える旨をお伝えしましたところ、
「近所の司法書士さんに頼むと、家族の内情が露呈してしまい。。。それから話が伝わるのが早い地域でして。。。」
なるほど、ナイーブな問題だからこそ、あえて「よそ者」に依頼するのも1つ。こちらの件は予想通りに日数を要しまして、半年経過した1月初旬に無事完了しました。
2つ目は継続的相談の件です。
定期的にご相談を受けているご高齢の方がおります。1人だけ推定相続人の方がご存命ですが、なにせ30数年も連絡が途絶えているとのことで、「私が死んでも、向こうには財産を渡したくない」というのが当初の主張でした。
足しげく相談に通っていますと、主張のトーンに変化が生じてきました。
「遺言書などを書くのは面倒だから、私が死んで法定相続で向こうが受け取る分なら構わない」
「どちらでも良くなった」
「親族には違いないから、向こうに財産が渡るのも理解できる」
などなど。
人間なので、気持ちはコロコロと変わると思います。また、特に健康面の変化から、心情面の大きな変化が起こることもあります。私達はスポットの相談もよく受けますが、スポットの相談に対してその時の最善のアドバイスをご提案することと、その回答が永続性のある「正解」であることとは、いつでも一致しているのでだろうか? ふと思いました。
私達、司法書士も微力ながら社会に恩返しをしたいと思っておりますが、距離や時間の物理的制約は必ずあります。遠方の案件もお手伝いしたいですし、可能であればじっくり時間や日数をかけて相談に乗りたいと思っておりますが、制約のある中でなかなかお応えするのが難しいことでもあります。
でも、相続案件のご相談については、まさにそういうところがポイントでもあるんだよな、と改めて実感をしました。
微力ながら、誠意を持って引き続き頑張っていきたいと思います。