不動産鑑定士の塚田です。

今日は、不動産の価値を下げる施設についてお話します。


嫌悪施設とは、近隣にあると嫌がられる施設のことです。

嫌悪施設には、ごみ焼却場、火葬場、墓地、工場、変電所、鉄塔、高圧線など、危険な施設や健康に悪影響がありそうな施設があります。
このようなものは地図を見れば判るのですが、中には、ゴミ屋敷など現地に行かないとわからないものもあります。
ゴミ屋敷が近くにあると、見た目も悪いですし、悪臭がすることもあします。ゴミを外においている場合、風邪の強い日にはゴミが飛んできたりしますので、危険ですし、通行の邪魔になったりします。
嫌悪施設が近くにあると、居住環境が悪くなりますから、不動産の価格や家賃にマイナスの影響を及ぼします。

事故物件とは、過去にその不動産内で自殺や孤独死、不審死、殺人事件、火災による死亡などが起こった物件です。
事故物件だからといって、気にしなければ居住環境には影響ないと思いますが、なんとなく嫌な気がしますよね。このような心理的な嫌悪感がある不動産の価値も、事故物件でない不動産と比べると低くなります。
事故物件は、このサイトに詳しく載っています。
このサイトは公的なものではないので、あくまで参考にしてください。

なお、嫌悪施設や事故物件は、不動産業者(仲介業者または売主である宅建業者)は買主に対して、重要事項説明義務があり、この事実を知っていて説明しなかった場合には、不動産業者の説明義務違反となり、損害賠償の対象になります。