なぎっこきずなメール』を一昨年より配信している岡山県奈義町では、メール配信に加えて、


マタニティから子育て世代向けの講座も開催しています。

 
少し時間が経ちましたが、3月に実施したのが『ニコニコ子育てになるための  夫婦deわくわくペアワーク』。
 

奈義町担当の唐家がその企画~開催レポートをお届けします♪
 

担当者の協力のもと10月に配布開始をしたのが

なぎっこきずなメールの『パパおめでとうカード』。



夫婦の会話のきっかけをもっと!と、そこから発展したのが今回の企画につながりました。

京都府亀岡市の両親学級にも携わっているNPOテダスの田畑省吾さんに講師を依頼し

「わくわくペアワーク」1月より動き出しました。
 

こども・長寿課の担当者、「なぎ・ちゃいるどホーム」(子育てひろば)をまじえての打ち合わせでは


「夫婦で泥団子作ってもらえばええんちゃうん」

「タイトルでは何するか分からんイベントがいいけんね~」

「夫婦で競ってもらうゲームとかやとパパも楽しいやろなぁ」との声。


「楽しい」が連想できそうな言葉をタイトルに入れてみました。



明るい色のチラシは団体作です。



町の方、講師の方のご協力や提案のおかげも合わさり、

当日は7名の方に参加いただきました!!

子どもたちも含めると12人も♪


(趣旨説明の様子)



こども・長寿課の課長さんの挨拶から始まり、円になって講師 田畑さんの趣旨説明。

みなさん少し緊張されている気もします。

夫婦でのコミュニケーションについて考えるために、
実際にNASA宇宙飛行士も実施する試験を元にしたゲームをしました。

夫婦ペア・参加者ペアがそれぞれ、高得点を目指します。

奈義町の保健師さんも加わって、さらに相談タイムもにぎやかになりました。

 

こども長寿課の課長のリードで、スタッフチームも思いがけず高得点^^
 

(実際の配布資料↓)



ママとパパたちがワークに取り掛かるなか、3カ月~1歳9カ月のこどもたち5人は自由に過ごしました。

保健師さんの配慮で託児場所は会場後方。ママもパパもいつでも様子を見にいけます。

 
終始ぐっすりの最年少3カ月の赤ちゃんに、


おもちゃスペースとママパパをいったり来たりするちょっぴりお姉さん、


田畑さんのお膝にもよっこいしょ、と和やかな会場です。



一方、参加してくれたママ・パパはワークの中で

夫婦それぞれが大切に思っている価値感、

現実に発生している家事を見える形で紙に共有しました。
 

他人だった人と家族になり、子育てするために必要な合意形成の数々。

赤ちゃんが生まれてからは自分たちのことだけではなくなること。

コミュニケーションをとり続けること自体、実は大変な作業であると田畑さんの失敗談など含めてお話がありました。


当日はNAGIタウンライターズの方にも取材をお願いしました。

素敵な写真を撮って頂いたのでこの場で少しご紹介します。

 


最後に取ったアンケートでは、

「ゲーム感覚で楽しかった」

「1人で悩まず、夫と相談して頑張ろうと思った」

 
パパの参加者からは

「コミュニケーションの大切さがわかった」

「講師の先生も普通のパパだと思った」

 
と嬉しい声と、参加した方の多くが「なぎっこきずなメール」を講読してくれていたことも励みになりました。

 
無事に奈義町ときずなメール・プロジェクトの交流企画が終わり、2018年度の事業が終了しました。

 
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ここからは、一年間、奈義町を担当した感想を少し書きます。

はじめは「とにかく自然が壮大」。でも言い換えると車がないと途端に生活が不便になる奈義町に、「都市部より選択肢が多い子育て」があるとは想像もつきませんでした。

親たちが自分に合った子育てを選び、子どもたち自身も自分たちの居場所を見つけられるよう取り組んでいる地域で、私が住んでいる地域とは違う魅力のある町だと感じました。

例えば、人口約6,000人という小ささで、町全体で「那岐山に登ろう」イベントなど、子育て世代だけで固まらず、世代をこえてゆるやかに交流できること。

土日には子育てイベントがあり、ちょこっと仕事がしたいお母さんには託児付きの仕事スタンド、お母さん同士がこどもたちの保育を担当する自主保育などもあります。

 
壮大な自然だけでなく、どんな子育てをしていても、どこかに子育ての受け皿があるということが、肩の力を抜いて子育てができる奈義町の空気を作っているのかもしれません。

生産性と便利さが第一な都市部での生活に慣れてしまい、なんとなく子どものことを「融通のきかない」ものとついついとらえてしまいがちな自分に、それってどうなんだろう? そんなもやもやした感覚が生まれました。

地域で母親業を分担して、いろんな人たちが子育ての担い手になることは、こどもにとっても、親たちにとっても、のびのびと一つの場所にとらわれないで育っていくために必要なのかもしれないです。
 

温かい眼差しの元、子どもたちを育てられる奈義町ママたちを羨ましく感じています。

 
今年度も引き続き担当なのでまた新しい奈義町を発見します!




奈義町のみなさま、講師の田畑さん、本当にありがとうございました!

 

(担当 唐家)