こんにちは。

きずなメール・プロジェクトの井上です。

昨年夏より、出産のためお休みをいただいておりましたが、この5月より復帰しました。

妊娠中から皆様に温かい言葉を掛けていただき、心より感謝致します。

 

今日の事務所での様子です。

 

実は昨年、娘と一緒にWebサイトリニューアルの撮影に参加していました。

 

昨年の8月、夏の盛りに生まれた娘は8か月を迎えました。

 

5歳違いの兄は、思いのほか長い赤ちゃん返りの期間を経て、今では妹の手をやさしく握ってくれたり、おもちゃを渡してあやしてくれたりします。

 

現在は兄弟で同じ保育園に通っています。

幸い、私の住んでいる地域の保育利用基準では兄弟姉妹が在園中の場合に指数加算があり、安心材料ではありましたが、役所から通知が来るまではずっとドキドキしていました。

「無事、保育園に入れるかなぁ」という不安を感じながら、ある本を開いて、目を留めました。


 

子育て中のお母さんが、昼間に、子どもを保育所に預けて芝居や映画を観に行っても、後ろ指をさされない社会を作ること。

 

これは、平田オリザ氏の著書『下り坂をそろそろと下る』の序章に書かれている一文です。

オリザ氏は、なぎっこきずなメールを配信している岡山県奈義町の「教育・文化まちづくり監」でもあります。


素直に、こんな社会になったらいいなあ、と思いました。


現在、少子化対策として幼児教育・保育の無償化が近々スタートするというニュースがあります。また、「待機児童問題」に対して育児休業期間も延長されました。その一方で私が身近に感じている「待機児童問題」は主に大都市圏の問題であり、地方の「少子化」は非婚化・晩婚化による「偶然の出会いがない」という点である、ともオリザ氏は述べています。

 

子どもを持つ母親が、日本のどこに住んでいても、仕事をしていても、現在仕事をしていなくて家庭で子育てをしていても、各家庭でどのような選択をしたとしても、子どもを安心して保育所に預けて好きな芝居や映画を観に行くことができる社会が現実のものになるように、私ができることから取り組もう、という思いに至って、この復帰の日を迎えました。

 

こちらの本について、もっと書きたいことがありますが、それはまたにしたいと思います。

長いご挨拶となりましたが、今後ともどうぞよろしくお願いします。


 

きずなメール・プロジェクト

井上綾子