こんにちは。
昨年4月に入社した、きずなメールスタッフの井上です。

 

入社して初めて事業説明から導入までを担当した自治体が、岡山県の奈義町です。

奈義町は平成26年には全国トップレベルの合計特殊出生率2.81%を達成し、子育て支援の取り組みが注目を集めています。

 

奈義町ときずなメール・プロジェクトは、
“子育て当事者や地域住民が子育て支援の担い手となる「地域で子育てをするまち」
の実現を図るため、全国初となる連携と協働に関する協定を締結しました。

 

奈義町で配信するきずなメールの一番のポイントは、

きずなメールが全国の活用自治体で実施している、妊娠期~子育て期の女性とその家族への情報配信を担うことに加えて、配信するメール原稿の編集にも読み手が参加するしくみを設けて、町民参加型できずなメールを活用する、という点です。

 



 読み手が参加するしくみをどうつくりあげるか、6月の「なぎっこきずなメール」の配信スタート後から、自治体の方や子育て支援施設の方と共に企画会議を行い、奈義町ときずなメール・プロジェクトの協働で町民参加型企画の「ママ記者講座」を11月に実施しました。

 

今回は、たくさんの方に参加頂いた全3回講座の様子をレポートします。

<第1回>ママ記者のお仕事って?
 

「自分たちのまちを、自分たちで発信する」取材ママとのかかわりが12年という、
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴの村松千香子さんから
子育てをしながら地域の情報を発信する意義や楽しみについて、お話を伺いました。

 
◎ママ記者は、お母さんの社会参加の第一歩。
◎地元ママだからこそ「知りたいことを当事者目線で」伝えられる。
◎ママからママへ。地域での子育ての輪が広がる。

ぴっぴさんの事例を学び、「行政からの情報の中にもたくさんの
ママ視点が生かされていることがとても良くわかり、このような活動がママたちの役に立つと感じた」という参加者の方の声をたくさん聞くことができました。

<第2回>なぎっこに届けたい12か月のニュースって?
 

きずなメールからは松本&オノヘレがファシリテーターとして参加。
奈義町からは7名参加。

今回は、1年を通して月1回、なぎっこきずなメール読者に届けたい内容を考える編集会議を
ワークショップ形式で開催。奈義町の春夏秋冬の子育ての楽しみ方や地域で気になっている
あんなことやこんなこと、思うままに書き出し、賑やかな会となりました。

春の菜の花まつりは、おいしい甘酒もおすすめ♪
奈義の夏といえばやっぱり川遊び!
秋は餅投げや町民トレッキング!
寒い冬は、、、布団どうする!?長靴は必須だよね!?

バラエティ豊かな地元ネタには、みなさんの子育て生活のコツやアイデア、そして奈義愛がいっぱい。
最終回に、これらをもとにどんな原稿がうまれるのかとても楽しみになりました!

<第3回>いよいよ実践。みんなでメール原稿を書いてみよう!

 

講座最終回。
きずなメールからは瀬川&井上がファシリテーターとして参加。
奈義町からは5名参加。

前回みんなで楽しく出し合った奈義ネタの中からテーマをしぼり、各自で原稿書きに挑戦しました。
途中、またまた奈義町談義に花が咲きつつも、1時間ほどみっちり原稿書きと向かいます。
(みなさん書き出したら止まらなくなり、予定時間より大幅延長!)

 

 

 

書き上げた原稿を全員分コピーしてお互いに読みながら、
最後にひとりひとりからテーマの発表と、書きながら難しく感じたポイントを発表しました。

出だしはどんなこと書いたらいい?
文章が長すぎてしまう。。。
ママパパが読みやすい表現って?
文章の体裁を整えるのが結構難しい

などの声が集まりました。

読者に役立つ情報を、正確な事実をもとに、わかりやすい文章にして届ける。原稿書きは簡単なことではありませんが、伝えること、そして仲間とつながることを楽みながら、ぜひ来年、なぎっこきずなメールのママ記者(パパ記者)として活躍してほしいと願っています。

 

今年1月に雪景色の奈義町を初めて訪れてから1年。

この1年で取り組んだ、読者の方が読者である間も、読者を卒業した後でも、きずなメールに関わることができる「ママ記者講座」のプログラムを通して、子育て当事者と一緒に地域住民が子育て支援の担い手となる、町民参加型のまちづくりの最初の一歩を踏み出せたのではないか、と感じています。

(スタッフ井上)