一宮市千秋町浮野の原木シイタケ生産農家を取材した。もともと養鶏農家だったが、33歳の長谷川元さんが鶏舎のあった浮野に栽培小屋を建て、「きのこ工房UPファーム」のブランドで年間十三トン出荷している。原木シイタケ農家は珍しく、一宮市内ではもちろんここだけだ。ここにある原木は約一万五千本。ナラ、コナラ、クヌギが主。一昨年まで一大産地だった福島から原木を取り寄せていたが、東北大震災の福島原発事故で急きょ原木の仕入れ先を飛騨高山に切り替えた。大量生産のできる人工的な菌床シイタケが九割...を占め、手間がかかり天候にも左右される原木シイタケは割高だが、自然な原木で育って味も天然に近いことから人気を博す。地元一宮ではスーパーカネスエに卸し、関東や関西の大手百貨店にも高級食材として卸している。また、UPファームの原木は地下五十メートルから汲み上げる木曽川の伏流水をたっぷり沁み込ませている。シイタケに栄養の全てを捧げて役目を終えた原木は、チップにされてカブトムシを育てるマットに生まれ変わるという。コンロで焼き、塩だけで食べる肉厚の原木シイタケは最高だ。溶けるチーズをのせてオーブンで焼けば子どもたちの絶好のおやつにも~。(高橋一)
一宮市千秋町浮野の原木シイタケ生産農家を取材した。もともと養鶏農家だったが、33歳の長谷川元さんが鶏舎のあった浮野に栽培小屋を建て、「きのこ工房UPファーム」のブランドで年間十三トン出荷している。原木シイタケ農家は珍しく、一宮市内ではもちろんここだけだ。ここにある原木は約一万五千本。ナラ、コナラ、クヌギが主。一昨年まで一大産地だった福島から原木を取り寄せていたが、東北大震災の福島原発事故で急きょ原木の仕入れ先を飛騨高山に切り替えた。大量生産のできる人工的な菌床シイタケが九割...を占め、手間がかかり天候にも左右される原木シイタケは割高だが、自然な原木で育って味も天然に近いことから人気を博す。地元一宮ではスーパーカネスエに卸し、関東や関西の大手百貨店にも高級食材として卸している。また、UPファームの原木は地下五十メートルから汲み上げる木曽川の伏流水をたっぷり沁み込ませている。シイタケに栄養の全てを捧げて役目を終えた原木は、チップにされてカブトムシを育てるマットに生まれ変わるという。コンロで焼き、塩だけで食べる肉厚の原木シイタケは最高だ。溶けるチーズをのせてオーブンで焼けば子どもたちの絶好のおやつにも~。(高橋一)