次の日早く起きて一人で散歩に出てみる。

一人でホテルの前にある公園のベンチに腰をおろしてぼんやりと木を眺めながら

どうしてこうなったのかなぁ

泣きたくないのに涙が出るわざわざ韓国に泣きに来たのバカだな


全部知ってたことなのにな来ても良かったのかな?

チョンウォルからのメッセージを受け取り

大丈夫と自分に言い聞かせる。

笑顔―!


チョンウォルと待ち合わせしてスンドゥブチゲを食べに行くことにした。


韓国の料理はなんでも美味しい、スンドゥブチゲとサムギョプサル、チキン

美味しいものがたくさんある。

スンドゥブのお店を出てからチョンウォルが散歩しようか?って聞いてくれた

漢江までの散歩道を手を繋いで歩いた。


Instagramにある人気のお店や流行りの場所よりもっと楽しくてこうゆう時間が好きだ


落ち葉が残る遊歩道で黄色や茶色の落ち葉たちが風に乗ってクルクルと追いかけっこしている

なんだか可愛いな

漢江までの散歩道、時折工事していたり自転車で通り過ぎる人

私たちだけ少しゆっくりとした時間が過ぎてるみたいな感じ

「チョンウォルはちょっとさみしい雰囲気の風景が好きみたいだね」

「そうかな」

「うん、人があまりいなくてちょっと雰囲気があるところよく写真撮ってるから」

二人でベンチに座りながらたわいも無い話をするのがすごく嬉しかった

まるで何も悲しいことも無いみたいに昨日が無かったみたいな。

私の悲しくて切ない特別な時間に感じた。

ホテルへの帰りは寒かったのもあり電車で帰ることにした

帰り道カフェラテが飲みたいな

甘くて暖かいラテ

でも私はこんな誰かと出かける時

「ごめん私カフェラテ飲みたいから寄り道してもいい?」

こんな事が他の人には簡単な事なのになぜか出来ないのだ

ホテルに帰ったあと一人で買いに行こかな、それとも我慢したら良いか

そんな事考えながらもチョンウォルに聞いてみた。

「あのねチョンウォル、私そこのカフェでカフェラテ買ってもいいかな?」

私の中ではすごい大変革だ

もしめんどくさい女だと思ってないかな?

わがまま言って大丈夫だったかな?

「うん、もちろん良いよ」

カフェラテが手の中にある暖かい手、でももっと心が暖かい

初めてわがままを聞いてもらった

自分が頼み事するのはわがままな悪いことだと思ってたのに

あんなにもあっさりと

「チョンウォル良いよって言ってくれてありがとう」

夜は私が大好きなキョチョンチキンを二人で一緒に食べて

チョンウォルはまた夜には家に帰って行った。

チョンウォルはあの子に申し訳ないと思いながら私と会ってるのかな?

私が明日からもう会わなくても大丈夫ってはなしてあげるべきなの?

あの子が本当に好きな人で私は浮気の相手かな?

何がチョンウォルの幸せなのかな?

優しいからもっとよく分からないなぁ

どうするのがただしいのかな?