友人と、先日の会話の続きで、「心の壁」のお話になりました。
“境界線”に侵入されるのが怖かったり、「他人は信用できない」といった体験から、心に頑丈な壁を作り、その中に閉じこもる。
かつての私もそうでした。
でも、壁を作ることは決して“悪いこと”ではありません。
これも自分の心を守るため。
「壁の内側」にいることで、他者との親密な関わりと引き換えに、安心と安全を確保できます。
この壁を壊せるのは、内側からだけ。
外側から無理やり誰かが壁を壊そうとしても、警戒して、より強固な壁を作ります。
でも、壁の内側で精神的に成長したり、周りの環境が安全だと感じられるようになれば、自分から壁を壊して出てきます。
相手が壁に閉じこもっていても、無理に壊そうとするのでもなく、突き放すのでもなく、壁も含めて「受容する」。
これは、“相手との距離感”にも繋がります。
お話しながら、「今の私の壁はどのぐらいだろう?」と考えてみたのですが、逆に壁が全く無くてもしんどいな、と気がつきました。
私もどこかで「壁なんてないほうが良い」と思い込んでいたんですね。
どんな人でも、たまには1人になって休みたい時だってある。
そんな時、「もたれて休めるぐらいの壁」は必要なんだろうな、と思いました。
こんな話をしたら、友人は「繭のようだね」と。
自ら作り出した繭で身を守り、繭の中で成長し、「もう大丈夫」となったら繭を破って出てくる。
残された繭も、“経験”という価値のあるものになる。
“心の壁”は、ネガティブに捉えられがちですが、こうして考えてみると、案外悪いものではないですよね
それではまた。
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