今日は私のブログにも度々出てくる、“回避依存”について。


“回避依存”は、恋愛心理学に出てくる理論です。

“回避依存”と“恋愛依存”があります。


でも実は恋愛関係に限らず、友達同士や上司と部下など、1対1の密接な関係でこの傾向は現れます。



そのうちの“回避依存”とは、「他者との激しい感情のやり取りを避ける人」のこと。


ある程度までは仲良くなっても、自分の感情を表現したり、感情をぶつけられるのが苦手なので、他者との間に“壁”を作ります。


そうする事で、自分を守っているんですね。


そしてこれは、“アダルトチルドレン”と密接な関係にあります。


子供の頃の親との関係性を、大人になってからの親密な関係に、無意識に投影しています。


幼い頃、親の“感情のお世話”をしていた人は、回避傾向が強くなります。



親の“感情のお世話”というのは、具体的には


・親の愚痴を聞かされる

・過保護な親の言いなりになる

・親にとって“良い子”である事を求められる


などなど、自分よりも“親の感情”が優先されることを指します。


親にはそんなつもりはなくても、本能的に「拒否すれば生きていけない」と感じる幼い子供にとっては、それを受け入れるしかありません。


自分の親のように“感情のお世話”を求めてくるような“恋愛依存”の傾向が強い相手には、「また支配されるのでは…」と恐怖を感じます。


なのでそうなる前に“壁”をつくるんですね。


自分について知られることも支配につながると感じるので、住んでいる場所や、どんな事を考えているのかなども、好んで話したがりません。



仕事や予定を詰め込んだり、趣味に熱中するのも“回避依存”の特徴です。

一見ドライにも見えますが、実は常に幼い頃に叶わなかった、「ありのままの自分を愛してほしい」という強い感情も抱えています。


その為、相手に回避傾向があると、どこか駆け引きをされているような感覚になります。


ちなみに本来は、回避依存“症”、恋愛依存“症”とつくのですが、病気だと勘違いされたくないので、私はあえて“症”と付けずに表記しています。


8〜9割の人がアダルトチルドレンだと言われていますから、程度の差はあれど、多くの人が“回避依存”や“恋愛依存”の傾向を持っている事になりますね。



これは「必ずどちらか一方に分類される」という訳ではなく、どちらの傾向も持っている場合の方が多いです。


なので、あくまでも“その傾向がある”、“その傾向が強い”ぐらいに捉えて下さいね。


そのうち“恋愛依存”についても書きたいと思います。


これも「良い・悪い」ではなく、“適切な関係性の築き方”を学んでいないから、その方法を知らないだけ。


知らなかったら学べば良いだけです。



次回は“回避依存と自律神経の関係”についてお話ししたいと思います。


それではまたにっこり



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