引き続き、“今の視点”から死別体験を振り返ります。



こういう時、よく言われる言葉のひとつが「時間が解決してくれる」


頭では分かっていても、当時は時間が経ったら「父を忘れてしまうのではないか」という思いから、その言葉にすごく抵抗がありました。



でも実際には、忘れることで解決するのではなく、“急激な変化に少しずつ慣れていく”ということ。


これもホメオスタシスなんですね。



だから、忘れようとする必要なんて全くない。

いつまでも大好きなままでいていいんですにっこり



たまに死別体験された方たちのブログを読んでいるのですが、書いているのは女性がほとんどで、やはり女性は精神的に強いと感じました。


無意識的にかもしれませんが、ご自身のメンタルを守ろうと、つらいながらもブログで“思いを吐き出す”という“作業”をされています。


「パートナーがお酒に逃げてばかり」というブログもありましたが、やはり男性は思いを吐き出すことが難しい傾向にあるのだと感じました。



男性・女性で決めつけることはしたくないのですが、性別特有の刷り込みや思い込み、根本的な思考パターンの違いから、衝突してしまうのも事実です。


グリーフケアの面でも、男性・女性の捉え方の違い、向き合い方の違いについて理解することが必要だと思います。



そして、私が死別を体験して一番強く感じたのは「人の悲しみは、誰にも量れない」ということ。


周りから「娘だから奥さんよりはつらくないはず」と、勝手に決めつけられるのがたまらなくつらかったです。



突然、1人で父の最期に立ち会うことになり、その後の対応や手続き…


その間絶え間なく襲ってくる、「あの時こうしていれば救えたんじゃないか…」という後悔の念や、フラッシュバック…


ただでさえ、自分のメンタルが崩壊しかけているのに、「お母さんを支えてあげてね!」「あなたが居れば大丈夫だね!」などと言われる度、悪気がないのは分かっていても、「これ以上無理だよ!!」と憤りを感じていました。



どんな関係性であっても、たとえ表向きは大丈夫なように見えても、故人への思いの強さや悲しみの深さは、本人にしか分かりません。



経験しないと分からないことって、本当にたくさんありますね。


ケアをする側にとって一番大切なことを、身をもって学びました。



グリーフからの回復は、どうしても時間のかかるものです。

今グリーフの苦しみの最中にいる方は、どうか焦らず。

それだけ故人が、あなたにとって“大切な存在だった”という証です昇天


「1人で抱え込むのがしんどい」「身近に話せる人がいない」という方は、その為にグリーフケアカウンセラーがいます。


ぜひお気軽にお問い合わせ下さいねにっこり



少し長くなりましたが、グリーフの苦しみの最中にいる方の、少しでもお役に立てれば幸いです。


それではまた。