今回は高学年女子におすすめの小説をご紹介します。

とくに、まわりの女の子と比べて、恋やおしゃれに目覚めるのがちょっと遅めで、ちょっとした友人関係のもつれが気になっちゃう繊細な女の子は主人公センリと自分を重ね合わせて読むことができるのではないでしょうか。

模試や入試でも多数使われています。

文庫版は2009年6月に出版されています。


『夜の朝顔』
豊島 ミホ



内容紹介

胸苦しくも愛しい少女時代の記憶
6年間同じ顔ぶれのクラスメイトとの、微妙な距離感、先生への憧れ、淡い初恋――田舎の小学生・センリの変化と成長をみずみずしく綴る連作短編集。(解説/くらもちふさこ)

内容

クラスメイトは六年間一緒。刺激のない田舎に住む小学生のセンリだが、気になることは山積みだ。身体の弱い妹への戸惑い。いじめられっ子への苛立ちと後ろめたさ。好きな男の子の話題で盛り上がる女子の輪に入れない自分。そして悔しさの中、初めて自覚した恋心―。子どもだって単純じゃない。思春期の入り口に至る少女の成長過程を繊細にすくいあげた、懐かしく、胸の痛みを誘う物語。

著者略歴 

豊島/ミホ
1982年秋田県生まれ。早稲田大学在学中の2002年、「青空チェリー」で“女による女のためのR‐18文学賞”読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)