もうゴールデンウィークは終わってしまいますが、6年TM国語のGWおすすめブックリスト(男女共通)から紹介する最後の一冊はこれ。



『泥流地帯』

三浦綾子



『氷点』や『塩狩峠』は読んだことがあるパパさん・ママさんも多いかと思いますが、あの三浦綾子さんの作品が中学入試にも使われているなんて!


まあ、まず小学生が自分から手に取ることのない作品ですね。


三浦綾子さんを知らないだろうし、タイトルは重苦しいし。








マイ日能研の「入試問題出典一覧」データベースで調べてみたら、この『泥流地帯』出るわ出るわ。


改版が発売されたのは1982年とたいへん古いのに。


貧しさに負けず真面目に生きる主人公の道徳的生き方が中学入試国語向きなんでしょうね。




穎明館 2002
大妻多摩② 2006
鎌倉学園① 2014
攻玉社② 2017
札幌日大 2003
清泉② 2012
調布 2002
普連土① 2021



など出題多数。



内容

大正15年5月、十勝岳大墳火。突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も泥流が一気に押し流してゆく…。上富良野の市街からさらに一里以上も奥に入った日進部落で、貧しさにも親の不在にも耐えて明るく誠実に生きている拓一、耕作兄弟の上にも、泥流は容赦なく襲いかかる。真面目に生きても無意味なのか?懸命に生きる彼らの姿を通して、人生の試練の意味を問いかける感動の長編。

著者略歴 

三浦/綾子 
1922‐1999。旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。’64年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動