講談社青い鳥文庫に収載されている名作からもう一冊紹介します。休校期間中の読書のラストスパートです!

初版は1992年。

池澤夏樹さんが初めて児童向けに書いた小説です。

『南の島のティオ』



青い鳥文庫版(品切れ中につきAmeba Pickでピックできないので、以下では文春文庫のリンクを貼っておきます)でしたら、漢字にすべてふりがなが付されているので、四年生くらいから読めると思います。

10のストーリーからなる連作短編集ですから、長編が苦手な子にもおすすめのファンタジー。自然が豊かな南の島で暮らすティオとホテルを営むお父さんのまわりで起こる不思議な人々との出会いや出来事。

日能研関東のTMクラスのおすすめブックリストに載っていたのが手に取ったきっかけでした。


内容紹介

小さな南の島に住むティオと出会った人々を中心に、つつましくも精神的には豊かな島の暮らしをさわやかに描く。 


お父さんとティオが経営しているホテルに絵はがき屋さんがやってくる。島やホテルの風景の絵はがきをお客さんが買って手紙を出すと、もらった相手は、どうしてもこの景色をみたくなる。だから、このホテルに必ず人を連れてくるはがきなのだという。この夢のような話を信じたティオに、絵ハガキ屋さんが最後におまけにくれた一枚とは?。 


花火で「空いっぱいの大きな絵」を描いた黒い鞄の男などの個性的な人々とティオとの出会いを通して、つつましさのなかに精神的な豊かさに溢れた島の暮らしを爽やかに、かつ鮮やかに描き出す連作短篇集。第41回小学館文学賞受賞作に、新作「海の向こうに帰った兵士たち」を収録した増補版。

内容

受け取る人が必ず訪ねてくるという不思議な絵ハガキを作る「絵ハガキ屋さん」、花火で「空いっぱいの大きな絵」を描いた黒い鞄の男などの個性的な人々とティオとの出会いを通して、つつましさのなかに精神的な豊かさに溢れた島の暮らしを爽やかに、かつ鮮やかに描き出す連作短篇集。第41回小学館文学賞受賞。