今夜の『語り部シアター』は「刑事ドラマで廻り舞台」。テレビの刑事ドラマ特集でした。
たかやまじゅんさんの口から次々に出てくる刑事ドラマは聞いたことがあるものばかり。ところが流れてくる曲は知らない曲が殆ど。どうやら、番組は見ていなかったようですね。丁度、小・中・高に通っている辺りに放送されたドラマで、その頃刑事ドラマに興味がなかったのかも知れません。また当時テレビは一家に1台の時代ですから、チャンネル権を有していた誰かが、他の番組を見ていたのでしょう。野球中継があれば、アンチ巨人の父が必ず見ていたので、その所為かも知れません。
今回感じたのは、刑事ドラマのテーマ曲はかっこいいということ。そして哀愁があるということ。番組名とのアンバランスが返って新鮮で印象的でした。
1曲目「七人の刑事」ビクター・オーケストラ
有名な番組ですが、殆ど内容は分かりません。でも「七人の刑事」というのはよく耳にしたように思います。テーマ曲は、楽器それぞれが語り合っているようで、哀愁があります。男性のハミングになってから、なんとなく聴いたことがあるような気がしてきました。
2曲目「特別機動捜査隊」ユピテル盤
犯人を追っているような軽快だけれども力強い曲。それでもメロディーラインにはやっぱり哀愁がありました。
3曲目「特捜最前線 ~私だけの十字架」ファースト・チリアーノ
ギターの弾き語りで哀しい物語を切々と歌います。クロード・チアリさんと間違われるという話がありましたが、本当に間違いそうです。
4曲目「Gメン’75のメインテーマ」TVサントラ
この曲は解ります。刑事たちのかっこいい登場を思い出します。ドラマは殆ど見ていないのに、この曲の出だしのインパクトと、颯爽と歩く刑事の横一列の絵は、都会的で眩しく見えました。曲はハミングがほとんどでしたが、それも斬新だったのかも知れませんね。
5曲目「Gメン’75主題歌~面影」しまざき由理
当時は全く知らなかったのですが、舟木一夫さんがカバーされているのを聴いて良い曲だと思っていました。Gメン’75の主題歌とは、しばらくの間知りませんでした。しまざき由理さんはせつない物語を澄んだ美しい声で歌い上げていました。
6曲目「大空港~メインテーマ」ブラック・ベイビー&ノイエ・ハーモニー・オーケストラ
現代的なリズムで、繰り返すメロディーもかっこ良くて美しい。
刑事ドラマの題名は、どれも無骨でストレートな表現のように見えますが、いざテーマ曲を聴いてみると、想像とは異なる美しいメロディーや、哀しげな歌詞が紡がれていたりします。犯罪の前後には、複雑な背景や人間らしい物語があったりして、その哀しさや切なさをテーマ曲が語っているのでしょう。
かっこいい刑事たちにはかっこいい曲があったり、今夜もいろいろ楽しませていただきました。
★3月は2週連続です。
次週放送日は3月8日(金)
テーマは「TV探偵ドラマで廻り舞台」です。