![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/06/kizako5456/3c/26/j/o1024076814431118059.jpg?caw=800)
舟木一夫15周年記念リサイタル
歌とモノローグで綴る15年の歩み
限りない青春の季節
案内文を読むと、 2時間20分のリサイタルで
22曲を歌い、その間にトータル40分の語り、つまり モノローグが入っている。
構成は6つのテーマに別れ、それぞれのテーマについて舟木さんがご自身の思いを語り、歌につなげていく。
1 生い立ちと巣立ち
2 青春のモチーフ
3 初恋
4 友について
5 女を語る
6 生きることについて
LPレコード2枚にまとめられたため、モノローグの部分はかなりカットされているが、それはジャケットに収められた歌詞と共に、口述筆記のごとく、すべて掲載されている。
このレコードを聴いていると、リサイタルが開催されたことを本当に喜び、ファンの
方に感謝している気持ちが切々と迫ってくる。あまりにもご自分の気持ちを素直に
出されているので、聞いていて苦しいような部分もあるが、それはそのころの舟木さんの状況を慮かってしまうからだろう。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/06/kizako5456/0f/37/j/o1024076814431118093.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/06/kizako5456/56/d8/j/o1024076814431118118.jpg?caw=800)
デビュー15周年、厳しい現実あり、舟木さんの精神が一瞬ショートした1年半後
くらいに開催されたこのコンサートの記録。舟木さんの語る声にまだ少年のような
危うさが残っているようにも感じられるが、しかし前向きに出発しようというエネルギーも静かに燃えだしている。
最後の2曲「絶唱」「学園広場」
「絶唱」のあたりから少し感情が乱れ、エンディングの「学園広場」では途中から
ほとんど泣きじゃくってしまって歌えない。バックのコロンビア混声合唱団の声だけがステージに響き、間に舟木さんの咳き上げる様子がかすかに届く。聴いているこちらも臨場感いっぱいに胸が詰まってくるが、聴き終わった後は、その充足感を当時の舟木さんと分かち合えたような気がして、それは確かな喜びであった。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/06/kizako5456/d8/ee/j/o1024076814431118149.jpg?caw=800)
モノローグの最後から抜粋
『 青春の中で初恋は、大事です。友もまたそれ以上に、僕の所へ来た嫁さんも大切でしょう。おふくろも大事です。弟も、妹も皆大事です。
でも、やっぱり、皆さんの他により以上のものは、ありません。兎に角、僕は、歌える所まで歌って行きます。
その最後が皆さんのご希望にそうか、添わないか、兎に角やってみます。』