【近鉄】運賃改訂 | エレガン都の思ったことと思いついたことを語るコーナー

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城下町快速から名称を変更しました。
※Twitterに合わせて、変更しました。

4月15日に、近鉄からビッグニュースが入りました。

それは、令和5年(2023年)4月1日より運賃値上げするとのことです。

 

↓こちらが、近鉄からの公式発表の資料です。

https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/220415knr.pdf

 

とは言え、近鉄においては、沿線地域の殆どで少子高齢化と人口減少が加速していて年々利用客が減少しています。さらには、昨今のコロナ渦においては感染拡大による外出自粛・テレワーク普及や働き方の変化などによる通勤客の減少・運行ダイヤなどの見直しや人員の見直し、新規事業の展開など、地道な経営努力は進めてきたけれども、それも限界になってきています。

あと、鉄道車両や各種鉄道設備において、老朽化が相当進行しているのも事実です。車齢が50年以上過ぎても尚現役という車両も沢山あるのです。そして、鉄道設備においては、老朽化が進んでいる分、災害対策や安全対策の観点から、それらの更新も必須となっています。

また、車両や駅設備のバリアフリー推進や防犯カメラ設置などの安全対策も更に進めていく必要があるのももちろん、いうまでもありません。

それらの観点から、今回の運賃値上げは、致し方がないと感じています。また、自分自身においても、「近鉄もそろそろ、車両や設備に伴う運賃値上げが近々くるのではないか」と予想していました。そして、今回の発表を以って、まさにその予想は大当たりでした。

それでも、値上げ率は、距離が遠ければ遠いほど高い傾向があるなというのが第一印象ですが、その分、設備投資や安全対策に充当するとなれば、有効的ではないかと感じています。

消費増税以外は27年ぶりなので、よくここまで我慢できたなと思います。しかしそれ以前に、この間の日本はそれだけ経済的にデフレ状態でした。

 

問題は、近鉄を日常的に利用する方々ですが、今回の値上げに対して、どれだけ理解しきれているかが注目です。

理解できない方の中には、家計に大打撃だから別の移動手段に変えたり、電車での遠出回数を減らしたりする方もいるかもしれません。代替可能な手段として、競合する交通機関があるエリアでは、時間さえ合えば近鉄電車よりも運賃の安い公共交通機関を利用することです。近距離だと時間や体力さえあれば自転車や徒歩での移動、中長距離では時間さえあれば自家用車やバイクという選択肢もあります。ちなみに、私自身は、競合する公共交通が存在する近鉄沿線に住んでいて、尚且つ日ごろから中距離クラスのサイクリングもしているので、時間さえあってある程度の距離や移動可能な場所であればサイクリングという選択肢もあります。

 

今回の値上げを以って、今後の近鉄電車の利用頻度や移動手段の使い分けを考え直すべきだと感じています。

 

そもそも、近鉄は、「近鉄ホールディングス株式会社」の傘下にある「近畿日本鉄道株式会社」ということで、1種の株式会社であるので、経営上においては当然の行動をとったと思います。そして、賛否両論は勿論あるけれども、その事情をしっかりと説明していただけたことも高く評価できます。そして、逆に何よりも楽しみなのは、どのような新型の通勤型車両が入るか、どのような既存車両更新になるのか、どのように鉄道関連設備が更新されていくのかです。

 

そして、以下の写真は、去就が注目される、昭和40年代製造の丸屋根車です。